みなさんこんにちは。現在Twitterで話題になっているパワーワード、『善意のデマ』ってご存じですか?
実は、Yahoo!ニュースが挙げた記事が話題になっているんです。
今回のトイレットペーパー騒動、デマがデマじゃなくなった地域もあったと思うのですが、今回は、デマ拡散を防ぐために必要な事をまとめましたので、ご覧ください。
善意のデマとは
まずは、この善意のデマについて説明したいと思います。
Yahoo!ニュースでこのような記事がでました。
タイトルは、『新型コロナのデマ対策で注意するべき、善意の拡散と事実化のリスク』
確かに、日本中でトイレットペーパーやティッシュペーパーの買いだめが相次いでいますよね。
こういう事態が起きたことを踏まえて、Yahoo!ニュースが話している内容がこちら。
■善意によるデマの拡散が一番手強い
そして、実はさらに対処が難しいのが善意によるデマの拡散です。
今回の新型コロナウイルスにおいても、新型コロナウイルスは「耐熱性がなく、26ー27度の温度のお湯を飲むと防げる」というチェーンメールが大勢の人たちの間で広まりました。
このチェーンメールの発信源となる人は特定されていないようですので、その人が善意だったのか愉快犯だったのかは分かりませんが、新型コロナウイルスの報道に日々さいなまれている私たちが、こういった救いの神とも思える情報を受け取ると、ついつい善意で他の人にも知ってもらおうと転送してしまう、というサイクルが回ります。
こうした情報は、拡散している人も悪意や恐怖で脊髄反射で拡散をしているわけではなく、善意で拡散をしているので、デマとの指摘や否定意見に対して反論しがち。
実際に、デマを指摘したらかえって投稿者やその友達から批難されたというケースも少なくないようです。
引用:Yahoo!ニュース
つまり、『これでコロナウイルスが治る!教えてあげよう!』『コロナウイルスが予防できるんだって!早く教えなきゃ!』『うちの親にも教えてあげたら恐怖感が薄れるかも!』などといった、誰かを恐怖から助けてあげよう、という善意がデマをどんどん拡散してしまい、今回の騒動に繋がるというわけですね。(もちろん一部に流行に便乗する愉快犯がいるとは思います)
もともと悪意のある愉快犯だったのかもしれません。適当な事言ったらバズった!!と初めて投稿した人は思っているのかもしれません。でも、それだけみんなが『救いの神』と思った事実がこのデマ拡散に繋がったのだと考えます。
実際に私の親も『あなたもこれで安心だから!』というメッセージ付きで送ってきました。大事なわが子を守ろうとする母親(ないしは父親)、またはその逆でお父さんお母さんを安心させたい!と拡散された方も多かったでしょう。
これが、『善意のデマ』というパワーワードを生みました。
デマ拡散を防ぐ合言葉『ソウカナ』
では、実際デマ拡散を防ぐ(一歩立ち止まって考える)方々としてあげられているのが、『ソウカナ』です。
これは、防災訓練や避難訓練の『オハシ(モ)』『オカシ(モ)』のように、頭文字を繋げているものです。
その内容がこちら。
情報を受け取ったときに持つべき4つの疑問。
1:結論を「ソクダンするな」
2:ゴッチャにして「ウのみするな」
3:一つの見方に「カタよるな」
4:スポットライトの「ナカだけ見るな」覚えにくかったら、頭文字を取って「ソ、ウ、カ、ナ」と覚える。
素晴らしい。
これは早速息子に教えるべし#jima pic.twitter.com/8ivf1pcPkE— 徳力 基彦(tokuriki) (@tokuriki) June 8, 2019
1:結論を「ソクダンするな」
2:ゴッチャにして「ウのみするな」
3:一つの見方に「カタよるな」
4:スポットライトの「ナカだけ見るな」
・・・なるほど!まずはすぐに判断するのではなく、一歩立ち止まりきちんと内容を見たうえで調べてから伝えないといけません。というか、これは当たり前の事なのですが、今回のように日本中パニック!みたいな状況になると、これがなかなか冷静に判断できないというわけです。
新しい病気やウイルスはいつかまた訪れる
SARSやMARS、新型インフルエンザなど、数年に一度は話題となる新しい病気やウイルス。歴史は繰り返すというものは恐ろしいことで、いつか新型コロナがおさまったとしても、新しい病気などが流行するものです。そのたびに、『善意のデマ』がひょっこり顔を出してくる可能性があります。
その時に是非一度、『ソウカナ』を考えてみてください。
これが、防災訓練や避難訓練の時に教わる『オハシ(モ)』『オカシ(モ)』のように、全国に広まり、次こそ同じような事が起きない事を祈ります。
それでは今回もお読みいただきありがとうございました。