チンチラとデグーを両方飼育している方や、どちらか片方を飼育していてこれからもう片方をお迎えしたいと考えている方は多いですよね。
ペットショップでも隣同士のケージを設置され、並んで売られている現場をよく見かけます。
チンチラとデグーは見た目も大きさも違いますが、「エキゾチックアニマル」として飼育本や生体販売を同じコーナーでよくまとめられがちです。
では、チンチラとデグーにはどのような違いがあるのでしょうか。
チンチラを飼育している方でデグーを検討している方
デグーを飼育している方でチンチラの飼育を検討している方、どちらも多いですよね。でも、それぞれ非常に違いがあるのをご存知でしょうか?
見た目だけじゃない!
・寿命
・食べ物
・ニオイいろいろな違いに切り込んで答えていきます!
— ✨おじょうさま、れいれい(インスタ開始!)✨ (@Ojy0_) June 3, 2021
そこで、この記事では『チンチラとデグーの違い9選!飼いやすさや懐きやすさを徹底比較!』と題しまして、デグーとチンチラの違いと似ている部分を項目別にご紹介します。
デグーとチンチラのどちらを飼育しようか悩んでいる方や、一緒に飼育できるのか検討している方は、お迎え前に是非読んで参考にしてみて下さいね。
チンチラとデグーの分類
まず、チンチラとデグーの生物学的な分類からご紹介します。
ここですでに違いが見られます。
チンチラはチンチラ属
チンチラはげっ歯目チンチラ科チンチラ属に分類されるげっ歯類です。
げっ歯目とは簡単に説明すると「ネズミ目」と言われており、脊椎動物→哺乳類→げっ歯目(ネズミ目)という枝分かれをしています。
チンチラはげっ歯目なので大きいくくりではネズミなのですが、そこから細かい枝分かれをする前に「チンチラ」という固有の属に別れていきます。
そんなチンチラの特徴は以下の通りです。
チンチラの特徴
- 大きくて縦に長い耳を持っている
- 10㎝以上もの長いしっぽがある
- 毛の密度があり、自力で乾かないレベル
- 前足も後ろ足も指は4本ずつ
- 高く飛ぶ上に走るのも早い
- 頬袋はない
フットワークが軽く、うさぎのような大きな耳と長いしっぽ、ふわふわの毛。
チンチラと言えばという感じですね!
デグーはヤマアラシ亜目デグー科
デグーはげっ歯目ヤマアラシ亜目デグー科の生き物です。
実はデグーはモルモットと同じヤマアラシ亜目の一種。そのため、デグーはチンチラよりもモルモットに近い種類と考えるのがベストなのです。
そんなデグーの大きな特徴は以下の通りです。
デグーの特徴
- リスのような小ささと身軽さ
- げっ歯類の中では耳が良い
- 紫外線の反射光を見ることが出来るため、新鮮な尿とそうでない尿を見分け、縄張りをしっかりと把握できる
- 跳躍力がある(チンチラよりはない)
- 頬袋はない
- ラットやハムスターより視力がいい
- 嗅覚は他のげっ歯類には劣っていると言われている
- よく鳴く(別名アンデスの歌うネズミ)
- 野生のデグーとチンチラは同じ巣を共有することがあると証明されている
デグーは他のげっ歯類と比べて目と耳の機能は発達していますが、嗅覚が微妙だということがわかりました。
紫外線を見て縄張りを把握する能力にはびっくりですね!
チンチラとデグーの食べる物の違い
チンチラとデグーには食事についての大きな違いはあるのでしょうか。
どちらも完全な草食動物で、草がメインディッシュである事に変わりはありません。
答えはほとんど変わらないと考えて良いでしょう。
メインディッシュがチモシー、副食にペレット。まれにおやつをあげる。
食べていいものや悪いものもほとんどチンチラと変わりません。
チンチラの食べていいもの・いけないものについてはこちらを参考にしてみてください。
デグーもチンチラも粗食であるため、おやつをあげすぎると糖尿病になってしまったり、太ってしまいます。
特に甘いフルーツや糖分がたっぷりのおやつは危険です。味を占めて甘いもの以外食べなくなる場合もあります。
生活リズムの違い
チンチラとデグーには生活リズムに違いがあるのでしょうか。
単身の飼い主さんや仕事をしながらの飼育を考えている場合は必見です。
実は両方とも夜行性・・・というわけではないのです!
チンチラは夜行性
チンチラは夜行性(一部薄明薄暮性とも言われていますが、正直夕方や明け方は寝ているという意見も非常に多いので、ここでは夜行性とさせていただきます。)です。
夜になると活発に餌を食べ、回し車を回し、部屋んぽをするわかりやすいリズムで生活をしています。
朝から昼にかけては眠ったりだらけたりしている時間が多いです。
ただし、チンチラによっては飼い主の生活リズムに合わせ、昼行性に近い動きをする子や、お腹の空くタイミングなどが昼間にあるなどして、昼間の同じ時間に起きてくる子もいます。
うちの子は夜行性で夜中の1時~4時の間に回し車でバタバタしていますが、14時頃と17~8時頃にお腹が減るのか起きてきてペレットを食べたり歩いたりしています。
それでも眠たいのか動きは活発とは言えません。
チンチラは人間が夜ごはんを食べた後に餌を交換したり掃除をする場合が多いと思いますが、その時に一緒に部屋んぽもしてあげるとストレスが減りそうですね。
デグーは昼行性
デグーは昼行性なのをご存知でしたか?
ほとんどのげっ歯類が夜行性や薄明薄暮性のため、デグーも夜行性だと勘違いしている人がいますが、デグーは違います!
昼間に活動し夜に眠りますから、人間と似たような生活リズムです。
部屋んぽもお昼間にやってあげると夜ぐっすり眠ります。
夜の騒音が気になる方や、日中家にいる方、テレワークで働いている方は面倒を見やすいかもしれません。
しかし、デグーの中には、飼い主の生活リズムに合わせて夜型に変わってしまう子がいます。
夜型のデグーになってしまうと困る問題が出てきます。それは「鳴き声について」です。
次の項で詳しく解説いたします。
性格や鳴き声の違い
性格や鳴き声に関しては非常に個体差もありますが、どちらかというとこんな子が多いと言われているものをいくつかご紹介します。
ここでも大きな差が見られました。
チンチラの性格は実は甘えん坊
チンチラは大変賢い動物と言われており、一部の研究者の中では人間でいうところの3歳程度の知能があると発表しています。名前を覚えたり芸をしてくれます。
そんなチンチラなので、一度絆を作ることに成功すると裏切る事はなく、名前を呼べば近づいてくれたり、飼い主の足元をうろちょろと付きまとう様子を見せてくれます。
また、腕にしがみついて甘えたり、甘えるような「くうくう」という声を出してくれたりとメロメロになってしまいます。
まれに危険を感じると「ぎゃ!」や「ぎゃーぎゃー」と大きな声を挙げることが有りますが、普段は静かに生活しています。
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チンチラの鳴き声の意味を詳しく解説!【目指せストレスフリー】
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チンチラには甘えてくれるタイミングがあり、(人間でも同じですが)機嫌がよかったりしっかり起きている時間に限る、という可能性もあります。
うちの子もそうですが、チンチラはツンデレな子が多いのも特徴です。
気分が乗っていなかったり多少眠かったりお腹が減っていたりと何かが満たされていない時や気が向かない時は、名前を呼んでも耳だけこちらに向けて顔を向けない状態でいたり、分かっていて無視することもあります。
また、かまってくれなくて拗ねてしまったり、拗ねたままエネルギーが切れて寝落ちする様子も見られる場合があります。
さらに、オスの方が穏やかで、メスの方が気が強くおしっこをかけてくる場合があります。
うちの子はオスですが、おしっこをかけてくるなど威嚇行為はしたことが有りません。
初心者の方はオスの方が比較的穏やかですので飼育しやすいとペットショップから案内される可能性が高いです。
もちろん気の強いオスや穏やかなメスもいます。
そのため、飼育する際にはその子を世話していた方からしっかりとヒアリングをし、性格を考えてお迎えした方が良いでしょう。
チンチラの性格のイメージとしては、ちょっと甘えん坊な猫、と考えると想像しやすいのではないでしょうか。
デグーの性格は好奇心旺盛でコミュ力が高い!
デグーは野生下で1~2匹のオスと数匹のメスで群れを作り、協力して生活しています。
そのため、会話力やコミュニケーションスキルが非常に高く、様々な鳴き声を使い分けてトークしています。
また、デグーは非常に好奇心旺盛!チャレンジ精神もあると言われています。
さらに、コミュニケーションスキルが高く鳴き声を操るという事は、それだけ知能や脳が発達している動物だと言えます。
デグーは名前や言葉、芸などをすぐに覚え、優しくしてくれる飼い主には非常に懐きやすいとされています。
デグーもチンチラと同じく3歳程度の知能があると言われています。小さいのに凄いですね!
一方で小動物特有の臆病さもあります。
飼育のスタート時に怯えさせたり、変に距離を詰めすぎたり方法を間違えると懐いてくれませんので、お迎え時はそっとしてあげましょう。
ただし、デグーの特徴として、「鳴き声」が多いというものがあります。
別名がアンデスの歌うネズミと言われるだけあり、様々な声色で鳴いて教えてくれます。
もし、たくさんおしゃべりしてくれるデグーが、飼い主の夜更かしなどにより夜行性になってしまったら・・・近所迷惑になる可能性がありますよね。
そのため、夜行性のチンチラとは部屋を別にする、夜はしっかりと部屋を暗くし、静かにしてあげるなど生活リズムを整える工夫をしてあげる必要があります。
デグーの性格のイメージとしては社交的で人懐っこく、言葉で気持ちを伝えてくれるコミュ力の塊と思っておくと失敗はないかもしれません(笑)
チンチラとデグーの寿命
チンチラとデグーの寿命には比較的差があります。
ギネス記録にも開きがあるので詳しく解説いたします。
チンチラは20年生きる子もいる
チンチラの飼育方法がこの数年で日本にも浸透してきました。
そのため、餌や運動、スキンシップなどを適切に行い、ある程度体が丈夫な子を飼育した場合、10年以上は当たり前のように生きる世の中になってきています。15年前後生きる子もどんどんと増えています。
ちなみにギネス記録は29歳と229日(ドイツ)です。
私の知り合いでも10歳オーバーの子がいますし、19歳まで頑張っていた子もいます。
うちの子も今年(2021年)8歳になりますが、毛ヅヤや見た目は年老いた感じはなく、活発に動いています。
ギネス記録や年齢の重ね方などはこちらの記事にもまとめています。 続きを見る 続きを見る
チンチラの寿命はどのくらい?何年くらい生きるの?長寿記録も公開!
チンチラを人間年齢に換算すると?自分のチンチラが何歳か知ろう!
チンチラは小動物の中でも群を抜いて長生きする可能性があると考えると良いでしょう。犬や猫と同様くらいの覚悟を持って最後までお世話するようにしないといけません。
デグーは5~8年が平均と言われている
デグーの平均寿命は5~8年と言われています。
しかし、個体によっては10歳以上生きます。サイズはラットや大きなハムスター程度ですが、似たようなサイズのげっ歯類の中ではピカイチの寿命を誇っていると言えるでしょう。
そんなデグーのギネス記録は掲載されていませんが、海外では14歳生きた子がいたそうです!
あんな小さい体で14年も生きるのはパワフルですね!
値段の違い
ペットショップで気になるのがお迎えの際の値段ですよね。
ケージや餌などは正直大差ないのですが、その子本人の金額が気になるところです。
チンチラは珍しい色や毛の種類は高額に
チンチラはうさぎのようにガラッと見た目が違う等、種類の多さはありません。
品種改良で長毛種が出てきていますが、非常に珍しく、金額も40万円以上する子もいます。
うちの子はスタンダードだったうえに、なぜかまだ子供だったにもかかわらずクリスマスセールで半額だったため、15,750円(消費税5%込)と非常にお買い得でしたが、珍しい色や長毛種だと平気で10万円以上します。 続きを見る
チンチラの値段についてまとめた記事はこちら。
【保存版】チンチラの値段を色ごとに完全リサーチ!希少種も紹介!
ハムスターやウサギのように様々な種類があるわけではなく、主に色の違いなのですが、現在カーリー種も研究により作られているようです。
値段を簡単にまとめると以下の通りです。
- スタンダードやシナモン等メジャーになってきたものは3万円~5万円程度
- バイオレット等は10万円以上する子もいる
- ブラックパールやホワイトなどもスタンダードに比べて倍以上する場合も多い
- 長毛種は40万円以上する子もいる
どの色も可愛いですので、予算や運命に従って素敵な家族をお迎えしてくださいね。
デグーはチンチラより安価
デグーはペットショップやホームセンターなどで以下のような金額で販売されているのをよく見ます。
- ノーマルカラー(アグーチという)は一匹6千円~1万円前後が相場
- 珍しい色や柄、種類の場合は1万円~3万円以上する子もいる
色によってはチンチラより高額な子もいます。真っ白の子や、クリーム色に見える子もおり、様々な模様で魅了してくれますよ。
デグーの聖地、フィールドガーデン
東京都町田市には日本におけるデグー飼育の第一人者と呼ばれる「茂木さん」という方が働いているデグーの聖地、『フィールドガーデン』があります。
正しくは、「フィールドガーデン町田多摩境店」の中のデグー売り場です。
店舗情報
店舗名:フィールドガーデン町田多摩境店(カインズ町田多摩境店内)
住所:〒194-0215 東京都町田市小山ヶ丘3丁目6
電話番号:0427976363
フィールドガーデンでは、茂木さんが書いた本も置いています。
それが、「はじめてのデグーの育て方」です。
こちらでは色とりどりのデグーが常時30匹程度はいるようです。
ちなみにチンチラやハムスターなどの他の小動物もいますが、半分程度はデグーで埋め尽くされています(笑)
デグーもチンチラも気になる方は一度足を運んでみることをおすすめします!
チンチラとデグーのニオイ比較
動物を飼育するとどうしても感じるのが臭い。
空気清浄機を回していてもどことなく感じる獣臭さ・・・チンチラとデグーには違いがあるのでしょうか。
チンチラの糞尿にはほとんどニオイがなく、砂浴びで清潔
チンチラの糞尿はほとんどニオイがありません。
フンはハムスターのうんちを大きくしたようなタイ米のような大きさや形をしていますが、すぐに硬くなりますし、割ってみると牧草の繊維のようなものがびっしり入っています。
生野菜も食べず、牧草とペレットだけで生活出来る粗食タイプのため、うんちが臭くなるような食べ物をあまり食べないのです。
しかし、チンチラの半分以上はトイレを覚えずその辺でしてしまったり、粗相をしてしまいます。
気付けばシーツがおしっこだらけ!という事故はよく起こります。
うんちに関してはどこ彼構わずやりますので、潔癖症の方は飼育できません。
おしっこもしばらく放置すると酸化したようなにおいがする場合もあります。
寝起きのしばらくぶりのものだと色が通常より濃く時間が経つと茶色くなったりもしますし、香る場合もあります。
しかし、基本ほとんど気になりません。
体臭も、不正咬合になってしまった場合は口から膿のようなにおいがする場合がありますが、口臭もあまり気にならず、毎日砂浴びをする動物の為、余計な皮脂が落ち、ベタベタすることもなくあまり臭いはしません。ただし、毛が密集しており、濡れてしまうと自力で乾かせず毛の中でカビが発生するので水洗いはしないで下さいね。
チンチラは砂浴びをしてくれるため体臭は少なくてありがたいのですが、その分弊害もあります。
砂浴びと抜け毛が多くホコリが舞い上がり、同じ部屋の電化製品がすぐ詰まったり壊れたりします。我が家もブルーレイレコーダーが壊れました。
また、砂と抜け毛によって掃除機もすぐに目詰まりを起こしやすいです。
うちの家でも空気清浄機のフィルターがすぐに目詰まりします。
掃除機もすぐにうるさくなったり止まったりと故障する場合があります。
デグーのにおいは臭くない?
草食動物のため、デグー自体からは気になるほどのニオイはありません。
また、デグーにはうさぎのような臭腺がないので臭わない動物とも言われています。
そして、チンチラと同じようにサンドバスで砂浴びをします。砂はチンチラのものとは違いますので注意してください(毛の質や量が違うので絡まる原因になります!)
ただし、トイレを覚えてくれません。
デグーは回し車で走り回ったり、起きている間は活発に動き回るのが大好きなのですが、回し車で走りながらおしっこをしたり、部屋んぽ中にそこかしこでおしっこをします。
また、走り回りながらおしっこをすると、デグー自体にも飛び散ります。
デグーにおしっこが付着すると、だんだんと酸化して臭いますし、不衛生なので皮膚病になります。
体が汚れてしまったら砂浴びをさせたり、おしりふきなどで拭いてあげて、しっかりと乾かすなどのケアが必要でしょう。
ちなみにデグーはその辺に餌を貯める習性があります。
ケージの掃除のときにいつのものかわからない餌が発掘されるとにおいの原因になりますので、しっかりと捨てましょう!
身体能力はあまり差はないが、サイズ感に注意!
チンチラとデグーは同じげっ歯類で、回し車を使って遊んだり、跳躍力が有ったりと似ている部分が多いです。
しかし、チンチラを飼育している感覚でデグーを飼育すると、思わぬ事故に遭遇する可能性があります。
チンチラは縦横無尽に走り回る飛び回る
チンチラはその見た目以上に中身が小さく、体が軽い割には足がしっかりとしています。
また、原産国が高山の岩の隙間や間ということもあり、ジャンプ力に優れ、全長が2~30㎝の個体にもかかわらず、平気で1メートル以上の大ジャンプを決めてくれます。
どちらかというと高跳びタイプの選手と言えます。
そのため、ケージも自然と横にも縦にも大きいものとなり、非常に場所を取ります。
また、サークルなどで囲っても隙間から脱走したり飛び出したりと自由気ままに遊びまわってしまいます。
うさぎ用サークルとして70㎝程度の高さの商品が販売されていますが、あの高さでは到底足りません。
そのため、我が家でも高さ80㎝の大きなケージを用意して飼育しています。
鳥だと5羽は飼えそうな大豪邸です。
部屋んぽの際には脱走に注意しなければなりません。噛むのが大好きなのでコードや家具を噛んでしまいます。 続きを見る
チンチラのジャンプ力はどのくらい?脱走したらどうすれば良いの?
チンチラを飼育する際にはスペースと脱走防止のための知恵や道具が必要となり、コストがかかります。
また、走るのもそれなりに早く、大きなハムスターのような動きをするので逃げたら大変です。
デグーのケージも高く大きく
デグーはチンチラよりも身軽でケージの網目にぶら下がったりできる上に、跳躍力もあります。
そのため、一匹飼育するのでも、小さめのチンチラのケージ程度のサイズを確保する必要性があります。
また、部屋んぽ中も身軽さが故にサークルのちょっとした足場に足を引っかけて脱走したり、肩に乗せて遊んでいたはずがテーブルに飛び移っていたりと様々な動きをします。
デグーはチンチラよりも好奇心があり小柄なため、チンチラでやっていた対策だと不十分な場合があるのです。
デグーは1日に何キロも移動する動物なので、回し車を入れて、部屋んぽ中以外にもストレスを緩和させてあげる必要性があります。
そうなると必然的に大きなケージが必要になりますね。
病院の数
チンチラに関しては、最近やっと日本でもブームが来ているレベルの飼育頭数ですので、まだまだ見てくれる病院が少ないです。 続きを見る 続きを見る
また、適切に見てくれるドクターも少ないです。
さらには治療法が確立していない病気も多く、とりあえず他の小動物と同じ治療法を試してみる、という例が多いのです。
突然死や死因が不明という事も多いです。
【2021年最新版】チンチラの動物病院完全ガイドマップ【口コミ・レビュー付】
チンチラに多い病気の種類とは?【かかりやすいものを徹底調査】
デグーもエキゾチックアニマルとして扱われますので、病院は少ないです。
しかし、チンチラを診れるお医者様がデグーも診れるもしくは診た経験がある場合は割と多いです。
既に今チンチラを飼育している方でかかりつけの病院がある場合は、一度担当医にデグーが診察可能か相談してみて下さい。
似ているところが多いデグーとチンチラ
今回はデグーとチンチラについての違いをご紹介しました。
まとめると以下の通りになります。
チンチラの特徴
- チンチラ科
- 生野菜を食べない
- 砂浴びをする
- 高く飛ぶ傾向にある
- ケージの場所を取りがち
- 人懐っこいし頭はよいがツンデレ気味
- たまに大声で鳴く
- 夜行性
- 糞尿や体臭は少な目
- トイレは覚えないと思った方が良い
- 長生きする可能性がある(15~20年生きた子もまあまあいる)
- 病院が少なく医療が確立していない部分も多い
- 飼育している人や飼育本も少ない
デグーの特徴
- モルモットに近いげっ歯類(ヤマアラシ亜目)
- 餌はチンチラと同じく粗食
- 砂浴びをする
- 高く飛ぶ、フットワーク軽め、足も速い
- ケージはチンチラと同じか少し小さい程度のものが必要
- コミュ力が高く好奇心旺盛でおしゃべり
- 目や耳は他のげっ歯類に比べると優れている
- 昼行性
- 体臭は少な目
- トイレは覚えない、おしっこは飛ぶこともある
- 10年程度生きる子もいる
- 病院の数や医療に関してはチンチラと同様まだまだ少ない
- 飼育本は多くはないが存在する
どちらもメリットデメリットがバランスよくある事が分かりましたが、デグーとチンチラは起きている時間は違えど同じ特徴がいくつかありました。
野生では巣穴を共有していることもあり、一緒に飼育している家では一部仲良くしている個体もいるようですが、性格にもよります。
チンチラもデグーも両方とも賢く、飼い主さんに懐いてくれる可能性が大いにあります。
しっかりと育てれば飼い主を認識し、名前を呼んだり遊んだり、場合によっては芸をしたりと素晴らしい行動力を示してくれます。
体は小さいですが、しっかりと考えて行動する愛くるしい動物ので、どちらが良い悪いもありません。後は飼い主さんの予算と生活リズムとの相談となってきます。
是非この記事が将来の家族のお迎えの参考になりますように祈っております。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。