豆知識

チンチラの体重推移を公開!健康的な体系を目指そう!

最近よく見るコメントで個人的に、「飼い主さん、そこまで神経質にならないでね」と思うものがあります。

それが、

「うちの子太りすぎですよね」
「うちの子は○○gあるんですけど、ネットで調べたら太っているってわかりました」

という、自分のチンチラが肥満体型ではないのか?という内容です。

もちろん中にはちょっとダイエットした方がいいかもね、というチンチラさんもいらっしゃいます。
でも、正直そうでもないよ、大丈夫だよ、という子も多くいるんです。

というわけで今回は、
チンチラの体重推移を公開!健康的な体系を目指そう!と題しまして、

チンチラの体重の推移や「真の」健康体重(許容範囲)等を詳しく調査していきたいと思います!

ネットで調べてみると・・・

ではまず、大手検索サイト、Googleで「チンチラ 体重」と調べてみると、どうなるでしょうか。
すると、出てきた答えが

検索結果

オス:370 – 490 g (成体, 野生)
メス:380 – 450 g (成体, 野生)

となっています。これを基準にしたくなる気持ちはわかるのですが・・・

これは、あくまでも「野生」なんです。
チンチラが住んでいるのは、南米チリの標高の高い岩肌。そこには枯草や多少の花と石、砂利、みたいな日本ではまずありえない風景が広がっているわけです。
そこで敵から身を守りながら必死に生きているのが、野生のチンチラです。

つまり、私たちが各家庭で飼育しているチンチラとは「育ってきた環境が違う」わけです。正直比べてはいけないと思います。
※もちろんこの体重で収まっている子もいますし、小柄な子もいますから、全部がこれより大きいとは限りません!個体差あります。

ネットの情報は正しいものもありますが、この体重についての情報はあくまでも野生で、自分の子にはあてはめなくてもいいかな、と私は感じます。

飼育されたチンチラの健康体重は?

では、飼育されたチンチラの健康体重についてご紹介していきたいと思います。
まず、成体、つまり大人になったときの体重ですが、チンチラ飼育のマニュアル本と言えばこちら。

『チンチラ完全飼育』

こちらに掲載されている情報では・・・。

頭と胴体の長さが25㎝~35㎝ほどと紹介されているうえで、

『大人の体重は450g~900gほど』

としっかり明記されています。ネットの情報の倍以上違いますよね!

ちなみに余談ですが、参考にしていただければと思い、うちの子のデータを取ってみました。
ただし、もともとかなり骨格が大きめの子になりますので、そちらだけご了承ください。

ポイント

顔と胴体の長さが29㎝程度、しっぽが11㎝
(たった今、餌で釣って頑張って計測)

体重・・・病院で計測したデータだと現在700g(半月前のデータ)

しかし、このデータでも獣医さんからは「健康的な体重」とお墨付きをいただき、肥満でも痩せてもいないといわれました。

以前不正咬合になり、流動食しか食べられず、激やせしたときでも550gくらいは体重がありましたが、その時は、背骨が目立つくらいにがりがりになっていましたし、先生にももっと体重を増やさないと、と言われました。
つまり、ネットで調べた情報をうのみにしすぎると、場合によってはかなりやせこけたチンチラになってしまうという事がわかります。

産まれてから月齢別の体重推移

ではここから本題です。
チンチラが産まれてから大人になるまで、どのくらいの体重推移が多いのかを調べました。
今回は、チンチラをベビーから育てている方やブリーダーさんを中心にアンケートを実施し、その内容から総合的に判断しました。

もちろんこの枠に収まらないほどビックサイズ・スモールサイズの子もいますので、あくまでも参考にしてください。

産まれた時~1か月まで


小次郎ちゃん(生後すぐ)

まず、生まれた時のチンチラベビーの体重ですが、生まれた時にほかにきょうだいがいるかどうかで変わってきます。
例えば、とあるブリーダーさんは、

参考

双子の場合:54g~65g
三つ子の場合:48g~52g

と回答されていますし、ほかの方も50g前後が多い、という回答をもらいました。
小さい子だと30g後半~40g前半という子ももちろんいるそうです。
また、連続妊娠など無理な妊娠出産の場合、ベビーが小さく生まれてしまう事もあるらしく、気を付けて管理をしないといけません。
それに、母体も赤ちゃんも危険にさらされる可能性は避けましょう!

その後、母乳なのか人工保育なのかによっても差が出ますが、教えていただいた方たちの平均をまとめました。

メモ

  • 誕生時 40~60g程度(単体ほど大きい傾向にはある)
  • その後 生後1週間~2週間で1日あたり順調にいけば2~3g程増えていく
  • 2週間後~ 1日5g程度前後増加傾向(ミルクを飲む力もつきスピードアップ)
  • 1か月 100~160g前後に成長する場合が多い

生まれてから3日は悲しいことに死亡することもよくあるそうなので、
産まれたからと油断せず、1g単位でもシビアにチェックをしていきます。
2週間でどれだけ大きくできるかも丈夫な子になるためにかなり重要とアドバイスをもらいました。

なるべく大きくすくすくと育てる努力を惜しまない、これは人間の子育てと同じですね!

実際の産まれたばかりの子~1か月程度の子の写真をご紹介すると・・・

グレー系はこちら。

小次郎ちゃん(産まれてすぐ)


小次郎ちゃん(3日目)

ジャンゴちゃん(生後20日程度)

ベージュの子だとこちら。

のんちゃん(産まれてすぐ)

のんちゃん(1か月)

ブラック系はこちら。

くーちゃん(生まれたて)

くーちゃん(1か月)

確かに体重は先ほどまとめた範囲内ですし、成長していったときの体重も範囲内の子が多いです。しかし、この1か月でかなり成長しますね!

2か月

続いて生後2か月程度です。
大体生後1か月半程度で離乳する子が多いといわれており、早いとこのくらいでお迎えされる子もいます。

参考

2か月 200~300g程度

※生後45日~50日で200g程度に育つ子もいます。

生後10日と50日を比べた写真がこちら。

アンちゃん

こう見るとかなりチンチラですね!!耳も手足もしっかりとしています。

そのほか2か月の子の写真はこちらも。

のんちゃん(2か月)

くーちゃん(2か月)


ぐーちゃん(2か月)

ここまでくるとかなりチンチラらしくなりますね。手も器用に使って餌を食べています。

3か月

続いて生後3か月程度です。
このあたりまで来ると、ペットショップでも販売される子が増えてきます。
この頃になるとかなりぐっと大人っぽくなり、本当に大きい子だと小さな成体くらいになる子もいます。

参考

3か月 250~400g程度

この頃の写真がこちら。

虎丸ちゃん(3か月)

体重も300gを越してきて、よりしっかりとした体つきになってきましたね。

4か月

続いて生後4か月程度です。
この頃には免疫の移行期間がほぼ完了しているので、より丈夫なベビーとしてお迎え準備は万端といっても良いでしょう。
かなり顔もしっかりして大人っぽくなっていますよね。
この頃あたりから「ヤング」と呼ばれるようになり、大体将来このくらいにはなるだろう、という予想を立てられたり、骨格がしっかりとしてきます。

参考

4か月 280~400g程度

そのころのチンチラはこちら。

のんちゃん(4か月)

仕草は完全に大人顔負け。顔はまだ幼いけど、立派になりました。

5か月

続いて5か月!この頃私の家ではチンチラさんをお迎えしました。
体は今より小さいですが、もう完璧にベビーというよりキッズという感じでしたね。

参考

5か月 300~480g程度
※我が家のチンチラお迎え時、5か月で456g

そのころのチンチラはこちら。

のんちゃん(5か月)

 

りく(うちの子・5か月)

顔は確かにあどけないですが、力も強くなり、いたずらのレベルも格段にアップします。

6か月

続いて半年。ハーフバースデーです。かなり大きくなりました!!
うちの子は大食漢だったため、草の消費が半端なかった記憶があります。
どんどんと縦にも横にも大きくなる子をすごいなぁ、と眺めていた記憶があります。

参考

6か月 380~500g以上の子も
※我が家のチンチラはすでに500gオーバーでした。

りく(うちの子・6か月)

この写真は脱走してしまい、液晶テレビの上に乗っかってしまったときの写真です。かなりのジャンプ力でここまで上がってくるようになりました。
もう大人と子供の差はほぼありません。

7か月

さて、7か月に突入。この頃にはオスもメスも繁殖自体はできるようになっている子が多いです。(もっと早いと3か月くらいで繁殖自体出来る子もいます!)
もちろん繁殖はもっと後になって体が出来上がってからの方がいいのですが、初めての繁殖期に戸惑う飼い主さんも多いでしょう。

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うちの子もこのくらいからオス特有の動きを活発にするようになり、最初は病気だと勘違いしていました(笑)

参考

7か月 400~550g以上の子も
※我が家のチンチラは560gはありました。

りく(7か月)

もう完全に大人サイズになっていますね。ただ、まだまだいたずら好きで体も軽かったので、今ではあり得ないようなこの身のこなしです。
壁やら段ボールやらをかじるのも大人となんら変わらないのに、元気すぎてずっと走り回っており大変でした。

8か月~1歳

ここからは成長が止まる子もいれば、3歳くらいまでず~っと成長し続ける子もいますので、ひとまとめにご紹介します。
人間でも小学6年生くらいでピタッと身長が止まる子もいれば、25歳くらいまで成長する子もいますよね?

ちなみにうちの子は体重が3歳くらいまで安定せず微増を繰り返しました。

今回何人かのブリーダーさんと私の家のチンチラの最低と最高の幅を調べた結果、

参考

8か月~成体になるまで 470~700g

となりました!
もちろんこれより大きい子も小さい子もいますが、少なくともネット検索の結果よりははるかに大きなグラム数になったのは確かですね。

左からキウイちゃん・ジャンゴちゃん・モズちゃん
(ジャンゴちゃんは1か月弱、残り2匹は9か月)

ただし、うちの子は3歳くらいの時におやつなどを与えすぎて、一度840gになってしまったことがあります。
獣医さんにダイエットしてください、と指導されてしまいました。

まとめ

今回の体重推移のまとめですが、一番は骨格や身長から適正体重を導き出すことが得策です。しかし、かなり個体差がありますし、色や毛量によってもかなり差が出ることから、頭数を多めに調査いたしました。

もちろんこれより小さくても大きくても、小動物やチンチラに詳しい獣医さんに相談してお墨付きをいただいていれば問題はないと思います。
うちの子も現在7歳で700gと大きめになりますが、「ちょうどいいサイズ、健康体」とお褒めの言葉をもらっています。

あくまでも参考程度の数値にしていただければと思います。

最後に

いかがだったでしょうか。今回ご協力いただいたブリーダーや知り合いの皆さまには感謝いたします。
ありがとうございます。
少しでもチンチラの適正体重による不安を払しょく出来たらなと思います。

チンチラの健康チェックはこちらもご覧くださいね。

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それでは今回はこれで終わります。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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