飼育法

チンチラのお見合い・繁殖方法は難しい?詳しい方法を調査!

テレビでチンチラを紹介される機会が増えたり、大きくなったチンチラを飼育していたりすると、ふと思う事。

「赤ちゃんの頃ってどれだけ可愛いんだろう」
「赤ちゃんってどれくらい懐くんだろう」
「べた慣れのチンチラに育てたい」

誰しもが一度は思うのではないでしょうか。

特にすでにチンチラさんを飼育していったり、オスメスで飼育したいと考えている方は強く感じて実際繁殖させようと思う方もいらっしゃいますよね。

でも、お見合いの方法や繁殖方法をミスってしまうと大変!!

というわけで今回は、
チンチラのお見合い・繁殖方法は難しい?詳しい方法を調査!と題しまして、

繁殖の注意点やお見合いのステップなどを詳しくをまとめましたので、ご覧ください。

ちなみに同性と仲良くさせたい場合などについてはこちらをご覧ください。

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多頭飼育について詳しく書いてあります。

一部今回適齢期の年齢について更新させていただきました。ご指摘いただいた読者の方には感謝申し上げます。(7月24日追記)

お見合い方法

まずは、お見合い方法です。
チンチラはかなりデリケートで繊細でストレスに弱い動物になります。なので、お見合い方法に関してはかなり慎重かつ丁寧にしていく必要があります。

①同時にオスメスの飼育をスタートさせた場合

まず、オスメスをいっぺんに飼育スタートさせた場合ですが、こちらの場合は、相手が家にいるという環境が当たり前、というのを同時に感じてもらいやすい可能性はあります。

この場合は、新しい子に家と飼い主に慣れてもらいましょう。
ならし方はこちらをご覧ください。

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ただ、一緒に迎えたからといって、最初から一緒に部屋んぽなどをさせてはいけません。
その子にはその子の性格があって飼い主に懐いたり、部屋や環境に慣れるペースが違いますし、攻撃したり、されたりと怪我の原因につながります。

また、よくペットショップである事故として、チンチラの耳が欠けているというものがありますが、これは同じケージに入れていたオス(メス)にやられちゃった!というパターンもあるのです。一緒にするのは少し待ちましょう。

ケージに関しても、必ず別々にし、ケージ内から手などが届かない位置に設置しましょう。

部屋んぽをするときは、相手のケージに近づかないようにバリケードをきっちり作りましょう!!

バリケード等の作成方法やおすすめ商品に関してはこちらをご覧ください。

その後、家に慣れてきたな、と思ったら、③に進みます。

②先住の子がいて後から異性を迎えた場合

新しい子が増えると、実はストレスに感じるのは先住の子だといわれています。
そうですよね、飼い主さんと僕(私)だけの世界だったのに、新しい子が入ってくると、嫉妬・恐怖・嫌悪感を感じる子もいます。

新しい子に関しては、「この家にはほかのチンチラがいる、家はここ、飼い主はこの人」という風にいっぺんに覚える必要に駆られるので、そういう家だ、という風に教えることはできても、先住の子はかなりストレスになってしまいます。

先住の子からしたら、新しいチンチラは「新しい家族ではなく不審者」だと思われていると考えましょう。

ケージに関しては、同じ部屋に置くにしても、かなり距離を開けましょう。
また、先住の子が神経質な状態になってしまった場合は、布やカバーなどを後から来た子と同じようにケージにかけてあげるなど、不安を取り除く努力をしましょう。

もちろん部屋んぽなんて一緒にさせてはいけません。
相手のケージに近づかないようにバリケードをきっちり作らないと、攻撃してしまったり、それにビビってしまったりと鳴き声をあげたり、歯ぎしりなどをする可能性があります。

だんだん状況に慣れてきたと感じたら③に進みましょう。

③ケージを近づける・お互いを認識させる

自分とは違うチンチラが家にいることをなんとなく認識してきて、相手の物音がしてもビビったり興奮したりせず、落ち着いて生活ができるようになってきたら、お互いを会わせるようにして見ましょう。

やり方は、ケージの位置を近づけて、手や口が届かない距離で相手を認識させる、ということです。
一緒に外に放すのではなく、ケージ内から挨拶をさせるイメージです。
人間でいうところの、ベランダ越しにお隣さんと初めて顔を合わせて挨拶をしました、くらいなものですね。

おそらくしばらく見つめあう、またはびっくりして恐る恐るのぞき込むなどのアクションが必ずしもあると思います。
最初は落ち着かずにうろうろしたり、じっとみて動かない、そっぽを向くなどだと思いますが、そのうちその状況にも慣れてくるはずです。

この時に、お互いのケージに相手のものをひとつずつ交換して入れておくのもいいでしょう。
例えば、砂の中身を入れ替えてみるとか、ニオイのついた布などをひとつ入れておく、相手がかじったかじり木などを入れておくなどです。
これで本当に一緒に外で遊ばせるまでに相手のにおいをそばで感じられるので、実際に会っても拒否感を感じることが減る可能性があります。

この時もまだまだ別々に部屋んぽをさせましょう。人間だってただのご近所さんにハグしたり、一緒にくっついたりはしませんよね。
ケージにも近づかせないように注意です。

メスの発情期になってもケージ越しに特にトラブルがない、オスの求愛に対してメスが無関心・または嫌がっていなさそう、けんかはしなそう!と判断できたタイミングで次に進みます。

④少しの間一緒に行動させてみる

③まで進んだけど、メスの発情期が来てもトラブルもなくけんかもなく、無事に生活できていると感じたら、少しの時間必ず監視をしながら一緒に散歩をさせてみたり、相性がよさそうならメスのケージにオスをお邪魔させてみる等してみましょう。

必ずまずは少しの時間から!
そして、2匹から目を離さないでください。
ケージ越しは大丈夫でも、一緒に歩けるようになったら思いっきり喧嘩した、のしかかったなどという事もあります。
また、気の強いメスなどがおしっこをかける攻撃などをしたり、耳やしっぽをかじったりする攻撃をする可能性もあります。絶対に目を離さないでください。

最初はおずおずと近づいたり、威嚇したり追いかけまわしたりという事があるかもしれません。最初のうちは怪我をしなかったり極端におびえていないようであれば、少しだけ見守りましょう。

この時にかみついたり、ひどい喧嘩が始まってしまったらすぐに引き離して安全を確保してください。
もしも、この時に怪我をさせてしまった、ずっとストレスに感じるような鳴き声が止まらない、ショックで巣穴などに潜って震えている、顔を見せてくれない、など対面がうまくいかなかった場合は⑤へ。

威嚇したり追いかけまわしたり、どっちが優位かを決めるマウンティングをしたとしても、その後しっかり落ち着いて挨拶できたらお見合いはある程度成功といえます。この場合は感触が良かった、とみなして⑥へ進みます。

⑤対面がうまくいかなかった場合

対面がうまくいかなかった場合の理由としては、

  • 単純にまだ慣れていなくて、時期尚早だったのでパニックになっただけ
  • 性格が合わない

等の理由が考えられます。

もしも、怪我をさせてしまった、どう考えてもあまりにも性格が合わなそうだ(暴力をふるいまくる、メスが発情期でも嫌悪感丸出し等)という場合は、いったん繁殖やお見合いのことは忘れ、ケージも離し、それぞれのお世話・それぞれの部屋んぽに戻してみましょう。
そして、忘れたころに(また落ち着いたら)もう一度トライを計画してもいいと思います。
その時は、③からやり直しです。ゆっくり頑張りましょう。

ただし、数回やっても威嚇をしたり、けがをしたりさせたり、発情期に合わせてお見合いをしているのにけんかになってしまうようなら、お互いストレスになりますので、性格が合わなかったと思うしかありません・・・。

⑥お見合いがうまくいったら

お見合いがうまくいった場合は、過ごさせる時間を増やしたり、メスのケージの中でオスを一緒に生活させるなどをしてみてもいいでしょう。

ただし、油断は禁物です。怪我の有無や毛の生え方、ご飯の食べ方、うんちの形などはくまなくチェックしておきましょう。

こうして一緒に生活をしているうちに交尾が成功した場合は、膣栓(ちつせん)という、黄ばんだ白い分泌腺の塊のようなものがポトリと落ちていることがあります。
これはげっ歯目に見られるもので、交尾の後にメスの膣内に栓のようにはまりこんだものになります。交尾したあとの精子が逆流しないようにする働きをするフタのようなものです。
これが落ちていると、妊娠に成功した可能性がありますので、メスの体調や体制、体重管理等を注意深くするようにしてください。

とにかく、これが落ちていると交尾ができたという証明になりますので、いわゆる夫婦になったということですね。ひとまずおめでとうございます。

メスが妊娠したようなら、オスが交尾をしないように、また不慮の事故がないように、離して生活させましょう。
こののちの話はまた妊娠~出産までどうするべきかという記事に掲載する予定にしていますので、しばらくお待ちください。

ちなみに妊娠期間は111日前後になります。
また、出産直後から交尾・妊娠は一応可能になりますので、出産後もしばらくはオスとメスを一緒にしないでください。メスが体の負担を感じ、早死にしてしまう可能性があります。

オスとメスが仲良くなりやすい組み合わせパターン

また、繁殖させるという事に対して、うまくいきやすい年齢の組み合わせというものがあります。

それは、

  • 子供のころから仲良く育てる
  • オスの方が年上で、オスを先に飼育してある程度飼い主と信頼関係を築く

というパターンといわれています。

子供のころから飼育すると、人間でもそうですが、お友達になるのが早い事が多いです。仲良くなって信頼関係も生まれたころに大人になって結婚して・・・というのはストレスが少なそうですね。

また、オスが年上で、子供のメスを受け入れるという形に関しては、メスの方が体格が大きかったり、発情期に気性が激しくなる子がいますので、そうなる前に仲良くなっておけばお見合いや結婚に成功することもあるようです。

繁殖可能な年齢(月齢)とメスの繁殖期

では最後に、繁殖可能な年齢(月齢)をご紹介して終わりたいと思います。

オス・・・平均生後半年(早いと3か月、4か月の例もあります!!)

メス・・・生後4~8か月(個体差もあります。ただし適齢期は下記に記載、若すぎる妊娠は危険です!

メスの繁殖期・・・30~50日間隔で繰り返し(交尾可能はそのうち3日程度のみ)

これを頭に入れたうえでチンチラの繁殖に挑戦する方は頑張ってみましょう!!

オスの発情期に関してはこちらに詳しくまとめましたので良ければ参考にしてみてください。

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ただし、性成熟したといっても、人間と同じですぐに交尾していいというわけではありません。「できる」ようになっただけで「適齢期」とはまた違う認識でいてください。精神的にもしっかりと安定して、体も心も安定してからの方が、親も子も負担が少なくていいですよ!!
体がしっかりと出来上がって、安全に繁殖させたいのならば、メスのチンチラが1歳のお誕生日を『健康的に』迎えたあとからの方がいいでしょう。適齢期は初産ですと2歳前後までがベストと言えます。

(ただし、初産が高齢になってしまうと人間と同じで体力的にもしんどくなり耐えられない場合がありますし、産道の柔軟さも減り、難産の危険性も上がります。また病気だったり持病を持っている赤ちゃんが生まれることもありますので、チンチラの体に負担のないように気を付けましょう!!)

そして、チンチラは意外と子供のうちからも繁殖可能ですので、

生まれた子供とお母さん(お父さん)が交配する事故や、メスの体が出来上がらないうちの交配による不幸な事故を防ぐように努力することが大事です!!

最後に

いかがだったでしょうか。
人間の結婚も大変ですが、チンチラも大変だという事がわかりましたね。
くれぐれも間違えた繁殖方法や無茶な方法でチンチラさんの命を危険にさらさないでいただきたいと思います。

また、交配してはいけないカラーの組み合わせも存在しますので、そちらについてはこちらにまとめました。必ずお読みください。

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ちなみに今回の記事の参考文献はこちらのページにて詳しくご紹介しております。

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また、今回のこの記事に関しまして、私の不出来な部分をご指摘いただいた読者の方には感謝いたしますとともに、
今後も正しい情報を更新していけるように努力してまいります。
まずは、ご指摘いただいた方々に感謝の気持ちと、誤解を生む表現をしてしまったことをお詫び申し上げます。

それでは今回はこれで終わります、最後までお読みいただきありがとうございました。

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