飼育法

チンチラが噛む時の理由やしつけ講座【手や指・爪の怪我防止】

チンチラの歯はかなり小さく、とがっていなくとも、正直突き刺さります。
あの小さくて細長い歯でガブリ!とやられるとひとたまりもないのですが・・・

このブログを読んでいるという方は、少なくとも1度は飼育しているチンチラさんに足や手などを噛まれた経験があるのではないでしょうか。

このツイートの通り、うちの子も今はあんなに温和なのに、昔1歳にもならない頃、足の指をガブリとやられたことがあるんです。
血が出ましたよ。
それにとても痛かった記憶があります。

というわけで今回は、
チンチラが噛む時の理由やしつけ講座【手や指・爪の怪我防止】と題しまして、
噛み癖のある子をどうしたらよいのか、我が家の体験談も含めてご紹介していきたいと思います。

壁やコードのかじり癖に関しては

こちらをご覧ください。

どうして噛んでしまうのかを突き止めよう

ではまず噛んでしまう原因についていくつか主なものをまとめてみましょう。
どれか理由が突き止められれば、解決方法が見つかる可能性があります。

甘噛みのつもりが・・・

まずは、甘噛みのつもりだった、というパターンです。特にまだ幼いころは、力の加減がよくわかっていなくて痛くしてしまうパターンがあります。
これはやろうとしてやっているわけではないという行動です。
大きくなるにつれて加減を知っていくという事も多いですが、なかなか直らない場合もあります。

解決法

もし、甘噛みの延長上なのに痛かった場合には、「痛い・・・」と軽く指を引っ込めようとする動作(思い切りやるとチンチラがびっくりするので、そーっと)や声掛け(これも小声で「痛いなぁ」とか「う・・・」等、絶対に大声はあげない)をしてあげると、チンチラも覚えてくれます。
我が家が一度あった流血騒ぎはこちらでした。
ただし、甘噛みやコミュニケーションということはわかっている、という風にお礼に撫でてあげる、カイカイしてあげるなどの返事はしてあげてくださいね。

爪を爪と理解していない

続いてこちらは意外な理由なのですが、人間の爪を爪ではなく、指についている付着物やおやつと勘違いしているという理由もあります。
これはうちの子は2歳手前までやっていました。今ではやらなくなりましたが、
手のひらがわの指を見せても軽くなめるか甘噛みだったのに、爪だけ剥がそうとしてきて痛かった記憶があります。

解決法

こちらについての解決法ですが、こちらはまず爪を不必要に向けない事、ネイルなどをしないことというのはもちろんのこと、
それでも何かの拍子に爪をかじってしまった場合は、甘噛みの時と同じように、軽く指を引っ込めようとする動作をしたり、少し痛がっている仕草をしてみてください。
チンチラはきちんと相手を見ていますので、「痛い」という事が伝わればそのうちやめてくれます。

ちなみに我が家では(邪道だと思いますが)チンチラの手を取り、爪を指さして「これはあなたのこれと同じ!」と何度も優しく言い聞かせていました。
果たしてそれが効果があったのかは謎ですが、知らないうちにやらなくなり、今は全然平気になりました。根気強く頑張って教えました(笑)
それから声掛けは大事なんだな、と思い、今でも私は何をするにもチンチラに「○○するよ」「おやつはもうおしまいだよ」という風に話しかけています。

指=食べ物と思っている

続いての理由は、コミュニケーションのために指からおやつをあげていたら、指が近づいただけで何か持っていると勘違いして噛みつくようになってしまったというパターンです。
指=おやつという風に、反射的にかぶりついてしまった、という結果ですね。
仲良くするはずがまさかの怪我につながることもあるというのは悲しいですが、こういうこともままあります。

解決法

こちらについての解決法ですが、手を急に顔の近くに出さない事が大事です。
「頭なでるよ」「カイカイするよ」という風に、目的を言ってからチンチラに触れるようにすれば、チンチラも次第に理解してくれます。
急に何も言わずに手を出すより、まず飼い主がワンクッション挨拶のように話しかけることによって、チンチラも「ん?」と思うようになり、
そこから触れ合うことによって、「あ、おやつだけじゃなくて、毛づくろいのための行動もするんだ」という風に次第に理解が深まります。

それでも手が見えただけで指を噛んでしまう、飛びついてしまう場合は、声掛けをしながら、手の甲でニオイをかがせてから次に進む、食べ物をあげるときにも手のひらにおやつを置いてあげる等で癖をだんだんなくしていきましょう。

発情期

続いて発情期。若いころのチンチラは、縄張り等の意識や、体のふれあいなどを過敏に感じたりします。
いつもなら大丈夫なコミュニケーションでも、怒られたり興奮したりしてがぶっとやられることがあるのです。
発情期だと、噛むだけでなく、落ち着きがなくなったりおしっこをかけてきたりする子もいます。

チンチラのお見合いに関する記事はこちらをご覧ください。

この場合はどうしたらよいのでしょうか。

解決法

解決法としては、そっとしておこう、となります。どうしても発情期だけは自分自身でもコントロールできずに気性が荒くなってしまう子がいます。
特にメスは、発情期が始まると、異物や異臭(自分と異なるにおい)に過敏になり、攻撃性が高まることも多いです。
この時に「どうしたの?」「いつもと違うのはなんで?もっと触らせて!」とやると、襲われることもあります。爪でひっかかれてそこそこのみみずばれになってしまう事もあります。

オスは気になるメスが目の前にいると発情したりしますが、それ以外は普通だったりします。
メスは30~50日のうちのたった2~5日。この間はケージの掃除もささっと済ませたり、必要以上にかかわらないようにしましょう。
掃除だけ、餌を入れるだけ。必要最低限のお世話と観察にとどめておくことがお互いにとっていい解決法になります。

普段と違う事をされて怖くなってしまった

続いて恐怖感です。
普段と違う事、というのはこちらにとっては小さいことでも、チンチラからしたら大事件なこともあります。
例えば、お迎えしてそこまで経っていないタイミングで信頼関係も正直まだまだな時に、いつもはしないような餌のやり方(例えば普段は手からそっとあげるだけだったのが、後頭部を急になでなでしながらあげる)とか、いつも下の扉から草を入れ替えているのに、突然チンチラが上にいるときに上の扉から手を突っ込んで餌を入れ替えたとか。

可愛いからという事で、まだまだそこまで仲良くできていないのに、寝ているところをつついてみたり撫でてみたりするとか、こちらとしては可愛さあまってやったことや、何の気なしにやったことが恐怖になってしまいます。

解決法

解決法としては、信頼関係が築ける前に、不用意にイレギュラーな行動をしないこと、後ろからひっつかんだり、撫でたりしないこと。触る用事があるときは、必ず声掛けをして、手を認識させてから触る事。
また、扉を開けるときもいきなり開けるとかではなく、「ごめんね、開けるよ」とそーっと開けるなど、細心の注意を払いましょう。

そしてこの慎重さは、続けていくと信頼を勝ち取る近道になります。油断をせずに続けていく、継続は力なりでいきましょう!!

深刻なトラウマ

最後にご紹介するのは、深刻なトラウマです。
これは、例えばペットショップで乱雑な扱いをされた(しっぽをつかんでぶら下げられたとか)、多頭崩壊等に遭った、一緒にケージに入れられていたほかの個体に噛まれて大けがをした、等の心身ともに深く傷ついてしまったチンチラに起こります。

常に怯えたような鳴き声や、威嚇をするような鳴き声をあげ、少しでも手を近づけようものなら思いっきり引っかいたり逃げたりと必死な子もいます。

解決法

こちらに関しては、かなり時間がかかりますし、解決しない場合もあります。ただ、こういう子を飼育すると決めた飼い主さんは、かなり覚悟を持っていらっしゃる方も多いと思います。
こういう子の場合は、より「噛まれないようにする」という努力をしないといけません。
なぜなら噛む事=恐怖だと思っているので、噛まれた時点であなたが恐怖の対象になってしまっているからなのです。

なので、ここからは噛む事=恐怖という記憶から噛まない=安心に変えないといけません。

こういう子には、自分が思っている以上にゆっくり、声のトーンは低すぎず高すぎず、落ち着いた、赤ちゃんに話しかけるような気持ちで声を掛けます。
また、上から話すのではなく、ケージにいるときは同じ目線になって話します。
「これから○○するよ」「○○ちゃん、餌を替えるよ」など、声掛けはより何をどうするのか丁寧にしてあげましょう。

ゆっくりと時間をかけて、信頼をもらえるように努力すれば、いつか振り向いてくれる日がくるはずです。丁寧に、ガラスの心を守りましょう。

最後に

いかがだったでしょうか。
噛むという行動にもいろいろな理由がある事がわかりましたね。
でも、こうやってチンチラが行動してくれたという事は、なにか理由が必ずあるんです。チンチラはもともと捕食される側なので、何も理由がなく噛むことはありません。
行動をしっかり見て、理由や不安を解決してあげることが、べた慣れチンチラさんへの道へとつながっていくので、是非めげずに頑張りましょう。

それでは今回はこれで終わります。最後までお読みいただきありがとうございました。

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