豆知識

チンチラの食べていいもの・食べてはいけないものを徹底リサーチ!

自分のチンチラに健康で幸せに過ごしてもらうため、飼い主さんはいろいろと工夫してお世話をしていると思います。
美味しい牧草やおやつを探したり・・・努力をされていると思います。

ところが、盲点となるものがあります。

それは

『食べていいもの』の調査と同時進行で考えていただきたい、
『食べてはいけないもの』の調査!!

正直、そんなものをチンチラの手の届く場所に置いておいていいんですか?食べてしまいませんか?というレイアウトのおうちをよく見かけます。
それをチンチラが食べたらどうなるのか知っていますか?と問いかけたくなります。

というわけで今回は、
『チンチラの食べていいもの・食べてはいけないものを徹底リサーチ!』という内容で、
わかりやすく理由をお伝えしていきたいと思います。

※ここでの食べていいものと悪いものに関しては、牧草やペレットを除いたものになりますのでご了承ください。

チンチラが食べていいもの

まずは、与えても大丈夫なものをご紹介します。一例として明記いたしますので、すべてを網羅できておりません。
予めご了承ください。

乾燥野菜

まずは乾燥野菜です。生の野菜はお腹を下してしまう事がありますので、なるべく水気を減らしてあげましょう。
チンチラは野生で生活しているときそもそも水分量の多いものを食べて来ませんでしたので、対応できず体調不良になる子もいるそうです。

ちなみに市販の商品でも乾燥させているおやつが多く出回っています。

例:キャベツ・ニンジン・パセリ・ブロッコリー・レタス・小松菜等

例えばこんなおやつがあります。

与えすぎには気を付けた方がいいですが、気分転換程度やコミュニケーションの一環として小さくちぎってあげてみると、手=おいしいものがもらえるところ、と思い、安心材料になるかもしれません。

※一部海外のサイトでは、キャベツ、コーン、ブロッコリー、小松菜はNGとされているようです。日本は情報が遅れていることもあるため、心配な方は与えないように宜しくお願い致します。

野草

続いて野草です。野草というとかしこまった感じがしますが、実際は私たちにもなじみある植物がほとんどです。
こちらもドライフラワーにしてから与えましょう。

例:タンポポ・オオバコ・大麦若葉・クローバー・ハコベ・ぺんぺん草・セージ・レッドクローバー・葛葉・琵琶の葉・柿の葉等

余談ですが、うちの子はハーブ系の野草が大好きです。香りが良く、うれしそうにお花を乾燥させたものを食べます。
与えすぎも良くないですが、野草自体は野生のチンチラも食べますので、ドライフルーツよりは与えても良いかと思います。

注意

そのあたりに生えている野草を与えるのはやめましょう。
野生動物の糞尿・虫・農薬などが含まれている場合があり、チンチラの健康を害する可能性があります。
きちんと食用として販売されているものを購入して適量与えましょう。

ドライフルーツ

続いてドライフルーツです。ドライフルーツは果実になるのでかなりカロリーや糖度が高くなります。
そのため、牧草や質素な味のものを食べなくなる可能性があります。
また、虫歯(齲歯うし)の原因になることもありますので、あげすぎが一番注意です!!
もちろん他と同じで乾燥したものをあげましょう。(強制給餌でバナナやリンゴで香りづけをする場合は少量生のものをすりおろして混ぜることはあります)

例:リンゴ・バナナ・クコの実・パパイヤ・イチゴ・ブルーベリー・ナツメ・パイン(小さくしてあげてください、詰まらせます)・メロン・乾燥ブドウ等

このように少量で販売されているものも多いので試してみるのは良いと思います。ただし、のどの詰まらせには気を付けましょう。

おすすめのトリーツ(特別なご褒美)に関してはこちらにもご紹介しておりますので、是非参考にしてみてください。

これ以外にもたくさんのおやつが販売されていますので、選ぶのが楽しくなりますね。

※一部海外のサイトなどでは、バナナをあげてはいけないと明記されているところがあります。現在我が家のチンチラには健康被害はありませんが、日本のチンチラ飼育の情報が遅れている可能性もありますので、心配な方はあげないことをおすすめいたします。

チンチラが食べてはいけないもの


続いてはここからが本題といっても過言ではない、チンチラが食べてはいけないものをご紹介します!!
これを食べてしまった場合は病院に連れて行きましょう。

少量ならまだ食べられるけどメリットのないもの

少量をあげても大丈夫かもしれませんが、正直あまりお勧めしないものがこちら。

ジャガイモ

ジャガイモにはソラニンという成分が含まれていて、下痢や嘔吐の原因になることがあります。
人間にとっては少量でもチンチラにとっては中毒になる量になることもありえます。
また生のじゃがいもには、プロテアーゼ阻害物質が含まれていて、こちらも下痢などの原因になります。
あげたければゆでてあげるべきですが、そもそも百害あって一利なしですから、与えてはいけない、と思った方が良いでしょう。

中毒になってしまうもの

続いては危険度の高いものをご紹介します。

タマネギ・ネギ系・ニンニク等(刺激的な野菜)

ネギ系などのユリ科の植物に含まれている成分に「硫化アリル」があり、これが赤血球を破壊し重度の貧血を起こしてしまいます。
症状としては震える、血尿が出る、よろめく、貧血、動きが悪くなるという内容になります。
ただこれが厄介なことに、中毒は遅れてやってきます。1日~数日経って出てくることが多いのです。

そのため、タマネギなどをカットした包丁やハサミを使う時は、かならず綺麗に丁寧に洗わないと、少し付着したタマネギの残りかすや汁でも中毒を起こします。
なかなか症状に出にくいですが、口に入れてしまったのを見た場合すぐ病院へ、少しでも思い当たる節がある場合はかかりつけのお医者様に状況を伝えて予約をねじ込んで入れてもらいましょう!!

ビワ・アンズ・ウメ・モモ・スモモ・オウトウ・サクランボの種


上に挙げた植物はバラ科植物になります。この種や熟れていない果実の部分には、「シアン化合物」が多く含まれています。
このシアン化合物は、アミグダリンやプルナシンという青酸を含む天然の有害物質のことです。
熟れた果物はまだいいとしても、熟れていないと健康的に害があります(人間も同じです)。
青酸は、一度に大量にとると、頭痛、めまい、悪心、おうとなどの中毒症状があり、場合によってはけいれんや呼吸困難になり、死に至ることもあります。

参考資料:農林水産省 

アボカド

アボカドに含まれる毒素は、「ペルシン(ペルジン)」です。まだまだ発見されてから日が浅いため、細かい内容はわかっていません。
ですが、少なくともこのペルシンが強い殺菌作用がある毒素であることはわかっています。人間以外の動物が食べると中毒症状が表れます。
おう吐や下痢、呼吸困難や心臓不整脈などの症状が見られますが、鳥などの小動物は、少量でも死に至る場合があるので大変危険です。

アサガオ・スイセン・アジサイ・ガジュマル・アセビ・ヒヤシンス

よく家でも育てられる植物ですが、こちらも中毒を起こす花々です。
こちらも下痢・嘔吐・血液の変色・口の周りが腫れる・けいれんなどが起きます。
中毒の症状が強いと、死に至ることがあります。

たとえばヒヤシンスですと、球根や花・葉・汁液には「蓚酸(しゅうさん)カルシウム」という毒成分が含まれています。
これは人間でも嘔吐したりと症状が顕著にでます。

全体的にここに挙げた花はそのレベルで危険なものです。

その他観賞植物(ポトス・ポインセチア・アロエ等)

ポトスなどはお手軽に育てられるので家にある人も多いと思いますが、かなり危険で犬猫でも有害と言われています。
症状としては口の中を中心に炎症が広がり、発熱や吐き気などの症状も出ます。よだれがダラーっとなることもあるようです。
ポインセチアも同様で、小さい犬レベルだと誤食が原因で命を落としたという例もあります。

アロエは犬でも嘔吐や下痢のほか、腎臓にも悪影響を与え血尿が出る場合もあり、猫でも体温低下などの症状が出ます。

最後に

人間にとってはおいしい、健康に良いものでも食べられないものが意外とあることがわかりました。
食べていいもの、と明記されているもの以外は基本的に避けて行った方が無難になります。
あげていいのか迷ったけどここに掲載されていない!という場合は獣医さんに相談するか、一旦持ち帰って調べてみると良いでしょう。

小動物は読んで字のごとく小さい動物なので、少しの量でも致死量になることがあります。そのため、観葉植物を置いている部屋で部屋んぽをしない、台所に立ち入れさせないなどの工夫をしっかりしていきましょう。

餌についてはこちらも良ければご覧ください。

関連記事
【体験談】チンチラのおすすめの餌・おやつ11選【健康と長生きの工夫】

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誤飲・誤食についての記事はこちらをご覧ください。

それでは今回はこれで終わります。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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