皆さんこんにちは。今回は、どうして昔の人ってそんなしんどい思いをしておしゃれしているんだろう・・・と思ったので、ゲストに数名偉人を呼んで解説付きでおしゃれの極意を学ぶコンテストをしたいと思います!!
これを機に少しでも日本史の面白さについて知っていただけたらなと思います!!
どうしてそんなに手間暇をかける?篇
まずは、今の日本では考えられないほど時間をかけてしまったおしゃれを紹介したいと思います。現代社会はスピード命。しかし、古き時代はみやびやか、そしておしゃれで美しくあることで良き殿方等に見初められて・・・なんてこともあったので、手を抜くことは禁止でした!では、内容を見ていきましょう。
その1:はい、今日は髪の毛を洗って一日終了
ここでのゲストは紫式部さんです。それでは解説をよろしくお願いいたします。
紫式部
まず、この時代の女性の基本的なたしなみは、とにかく美しくあることです。ご存じの通り平安女性は髪を長ーく伸ばしていました。だいたい7~8尺・・・1尺が30センチ程度と考えますから、2mから2m50cmくらいですね。
筆者:え、すごいですね!!それを一人で手入れするんですか?
紫式部
いえ、位が高い人には侍女(お手伝いさん)がおりまして、髪の毛を挟んで数人ずつ座ってもらって、お米のとぎ汁等で数回にわたって洗い、そのあと棚の上に何か敷物を敷いてから髪を広げて乾かすんです。これがなかなか乾かず一日がかり。そして、乾かして火桶を置いて、髪に香りをつけたら完成です。
筆者:わ、すごい手間ですね。でも髪に香りって・・・なかなか洗えないから匂いをごまかs・・・
紫式部
今日はどうもありがとうございました。
髪は女の命とも言いますが、かなり命をけずるおしゃれだったようですね。今私たちはお風呂で洗った後ドライヤーで乾かしますのでいくら長い髪の方でも1時間もあれば終わりますよね。タイムスリップできたらドライヤーと手回し発電機をプレゼントしたいと思います。
参考資料:ハイスクールサポート
その2:脱毛?付け毛??毛抜き?江戸時代庶民の涙ぐましい努力
続きましては江戸時代庶民の小さな小さな努力についてです。
今回解説していただくのはこちら、浮世絵師の葛飾北斎さんです。
筆者:よろしくお願いいたします。北斎さんは様々な浮世絵を書くために江戸庶民の文化もご存じでしたよね?
葛飾北斎
そうだね、では、江戸時代の武士がいかにおしゃれだったかを教えよう。
まずは、江戸時代初期。このころ庶民にもおしゃれをする文化が花開き、男性は付け髭をしたり、髭を生やすことが時代の最先端だったんだ。
筆者:なるほど、ちょい悪ブームですね。
葛飾北斎
そうだね。次に流行ったのが細い眉毛。おしゃれな男性・・・いなせ、な人は今の女性のように眉毛の形をキレイに整えるのが美学だったらしい。抜いたり剃ったり。
筆者:今の若い人もやっている人はいらっしゃいますよ。
葛飾北斎
ほほぅ。ちなみに私が生きていた江戸時代後期には体毛が嫌われる文化に変わってしまってね。
筆者:え!急に逆を行きましたね!!
葛飾北斎
それで私もちょっとモテたくて銭湯で脱毛に励んだものだよ。ふんどしの横から毛がはみ出たら汚いモノ扱いだったからね。また、化粧をしていたものもいたよ。
筆者:じゃあ、今の人とは違って男性も朝の支度に時間がかかったんですね!!
葛飾北斎
おしゃれにこだわる人は、ね。しかし現代でも髪型に時間をかけている人もいると聞いたが、それと同じようなものじゃないかな。
筆者:分かりやすい解説をありがとうございました!!
男性がお化粧をしなくなったのは、明治時代に近代化が進み、男性は男らしく勇ましく、というイメージがついたからだと言われています。
しかし、肌男、と言う言葉もあるように、現代の男性もお化粧をしていたりしますよね。時代は繰り返すのです。
参考資料:NAVERまとめ
時間がないのにそこまで求める?篇
今度は逆に、短時間の間に一生懸命頑張る努力をご紹介したいと思います。これを見ればあなたの朝の支度もそこまで苦だと思わないかもしれません!!
朝から大忙し、女性のたしなみ!
最後のエントリーはこちら。江戸時代の女性のたしなみについてです。今の時代より男性をかいがいしくお世話しているイメージがありますね。それゆえに旦那様が起きてくるまでにやることはいっぱい!!今回はその見えない努力に密着しました!!
ゲストは大河ドラマでも活躍した篤姫様です。
篤姫
今日は私が大奥に入る前に自分で頑張っていた事をお教えします。
筆者:まず、どんなものを参考にして支度していましたか?
篤姫
実は、昔愛された美容の大人気ブック「女重宝記」というものがあって、そこには「毎日欠かさず白粉を塗って、家の人が起きるまでに髪の毛をきちんと整えて、お歯黒をして身支度を整えましょう」って書いてあるんですよ。
筆者:え、じゃあ男の人が起きるまでにお化粧とあの複雑そうな髪の毛結い、さらにお歯黒まできっちりやれってことですか!?
篤姫
そうなんです。それが江戸女性のたしなみ。だから、家の人が起きてくる時間より2時間以上も前から早く起きて頑張るのが当たり前でしたよ。だって、身だしなみだけじゃなく、ご飯の支度等もありましたしね。
筆者:すごい・・・なかなか真似できませんね。
篤姫
あとは私たちの時代の大人気ブックは「都風俗化粧伝(みやこふうぞくけわいでん)」といって、100年以上この本を参考にしてみんな化粧をしたんですよ。そこには鼻はどうやったら高く見える?とか、たれ目の人のメイク術、目が小さい人を大きく見せるコツなどがかいてあるんです。今のハイライトやアイシャドウに近いものがあるんですよ。今度お貸ししますわ。
筆者:ありがとうございます!!!
日本の女性の細やかなおしゃれは脱帽です。今、あなたはここまで朝からおしゃれ頑張れていますか?旦那さんのために尽くせていますか?ちなみに私はできていません(笑)
毎日毎日の努力の積み重ねで男性を虜にしていっただけではなく、自分を磨いていたのですね。
参考資料:江戸ガイド
今回のまとめ
いかがだったでしょうか。今でも通用するおしゃれのテクニックから、思わず尊敬しちゃう内容まで様々でしたね。でも、その努力の積み重ねが今の美容法やたしなみに繋がっているのです!!昔の人の知恵や工夫に感謝ですね!!
それではこれで今回は終わります。ありがとうございました。