チンチラを長距離で移動させることが人生の中で何度かある可能性があります。
例えば転勤・単身赴任・新生活などで引っ越し先にチンチラを連れて行く場合、
遠方のペットショップからお迎えした場合、
他にもいろいろなシチュエーションが考えられると思います。
実際私のチンチラも、新幹線・電車・バスを経験してきました。
また、病院へ連れて行く際にも2か月に1回程度電車を利用しています。
その時の注意点や料金について、不安な方も多いと思います。
チンチラを長距離移動したり、公共交通機関を使って移動させるにはどうしたらいいのか。
鉄道各社や会社によって金額が違います(例えばJRは290円 ※2020年10月現在)
そのあたりを詳しくまとめたいと思います。#チンチラ #よっこいぶろぐ
— ✨おじょうさま(インスタ開始!)✨ (@Ojy0_) October 17, 2020
今回は、『チンチラを移動させる時の注意点は?電車・バス・新幹線・飛行機など詳しく調査!』と題しまして、
長距離移動の注意点や料金面、ルールなどを詳しくまとめていきたいと思います。
長距離移動で注意する点
ではまず、長距離移動で注意するべき点をお伝えしたいと思います。
もちろん少しの移動でも同じような注意をすることはチンチラさんのためになりますので、是非参考にしてください。
また、チンチラは『旅行に連れて行くには不向きな動物』です。少しの温度や湿度の変化、ストレスに弱いので、飼い主が旅行に行く場合はペットホテルや親戚などに預けましょう!
その1:冷房・暖房に気を付ける
まずは空調についてです。
例えば電車に乗っていて、足元から暖房が吹いてくる事や、エアコンの風が直接当たる事がありますよね?
冷房はまだましなのですが、特に気を付けた方がいいのは暖房です。
人間でもあの暖房をずっと浴び続けると足が熱くなったり、荷物が熱を持つことがありますよね。
私もよくクリスマスケーキを持ち運ぶときには膝の上や網棚に乗せるなど工夫をした経験があります。
チンチラをケージ・キャリーなどに入れて車内に持ち込んだ場合も同じです。
あの熱風を直接チンチラが浴びてしまうと、すぐに熱中症や脱水症状に見舞われてしまいますし、
金属製のケージの場合、持ち手や金網がかなり高温になってしまうのです。
そのため、特に冬はチンチラを連れて行くときにしていたことは、
冬にチンチラを連れて行くときの注意
- キャリーを膝の上に置く
- 空いている時間や車両を狙って座席の上に置く
- 少し通路にはみ出る形で置く
- 自分の荷物を盾にしてキャリーを床に置く
などの工夫をしていました。
また、夏場もエアコン直下になりすぎると極端に寒くなってしまうのでその際は
夏にチンチラを連れて行くときの注意
- 鞄にタオルを1枚入れておき、冷房が当たりそうならキャリーの外側にタオルをかぶせる
- キャリー用のカバーを持ち歩き、電車の中でカバーを設置する
などの工夫をしていました。私の持っているキャリーはカバーがなかったのと布製だったので、直接冷気が当たることはなかったので、
タオルだけ持って行っていました。
タオルは冬場キャリーをあっためたり、周りの目からチンチラを隠すのに使えますので必ず1枚持っていくようにしています。
キャリーについての記事はこちらをご覧ください。 続きを見る
チンチラの病院への連れていき方【最小限のストレス】
その2:チンチラの様子を確認する
とくに長距離の移動になる際には、途中で乗り物酔いをしてしまったり、温度調節がうまくいかなかったり、緊張からかチンチラが体調を崩してしまう事もあり得ます。
そのため、10~15分に一度はチンチラの様子を見るようにしています。
その時、様子が大丈夫か小さく声掛けをしたり、手を見せるなどのアクションをしてあげましょう。
もし途中で調子が悪くなってしまった場合、できればいったん途中下車してホームで落ち着くまで外の風に当ててあげる、休憩をはさむなど工夫が必要です。
また、キャリーに水入れがついていない場合は、スポイトや強制給餌用のシリンジでお水を少しずつあげるなどしてあげるだけでも酔いにくくなったり、脱水を防ぐことができます。
その3:鉄道各社の駅員やインフォメーションセンターで相談
また、乗る前に事前に鉄道各社に相談するのもいいでしょう。
その会社ごとのルールがあったり、駅員さんから思わぬアドバイスを得ることができる場合があります。
以前とある私鉄で移動をすることがあり、その時事前に問い合わせセンターに電話をしたところ、
注意点ややってはいけないことなどを詳しく教えていただけました。
これだけでもかなり不安を取り除くことができますし、駅のホームにいる係員に相談するだけでもラッシュ時や忙しそうな時間帯でなければサポートしてくれる場合もあります。
気付かなかった備品を準備することもできますし、相談するのが一番良い方法かもしれません。
乗り物に乗る際のルール
ではここからは、乗り物にチンチラを乗せる場合のルールをご紹介したいと思います。
それぞれの会社によって違いますので、もしもこの中に掲載がない場合は、あらかじめお問い合わせください。
新幹線・JR各社
まずは、JRでのルールになります。
JRではペットの持ち込みには「手回り品きっぷ」が必要です。そして、「手回り品料金」が必要になってきます。「手回り品料金」と聞くとピンときませんが、これが俗にいう「ペット料金」にあたるのです。
2020年10月現在のルールをご紹介しましょう。
持ち込める荷物(有料のもの)
小犬、猫、鳩またはこれらに類する小動物(猛獣やへびの類を除く)で、
ポイント
大きさ・・・70センチ以内で、タテ・ヨコ・高さの合計が90センチ程度のケースにいれたもの
重さ・・・ケースと動物を合わせた重さが10キロ以内のもの
手回り品料金・・・1個につき290円
購入方法・・・ご乗車になる駅の改札口などで荷物をお見せのうえ、普通手回り品きっぷをお求めください。
参考資料:JRきっぷあれこれ 手回り品
これは新幹線・在来線同じ決まりです。
また、途中下車無効となりますので気を付けましょう。
ちなみに、私鉄からJRに乗り入れする場合でもこの手回り品切符が必要になります。(例:相鉄線・伊豆急行・小田急など)
さらに、指定席を2枚確保し、キャリーだけで1席用意するという方法は禁止となっています。乗客が1名につき指定席や座席確保のチケットは1枚と決まっています。
絶対にやめましょう。
私鉄・バス
続いて私鉄やバスです。
私鉄やバスに関しては手回り品(動物も含む)に関して無料のところが多いです。
一部ルールを掲載しておきます。
東急グループ
小犬・猫・鳩など、これらに類する小動物(猛獣やヘビ類を除く)につきましては、安全上、以下の容器に入れて持ち込むことを条件に無料で車内へ持ち込むことができます。
ポイント
大きさ・・・縦・横・高さの合計が90センチメートル以内で、長さが70センチメートル以内の容器にいれること
重さ・・・容器に収納した重量が10キログラム以内
参考資料:東急手回り品のご案内
相模鉄道
全身が入るペット専用ケース(顔が出ないこと)
ポイント
大きさ・・・縦・横・高さの合計が90センチメートル以内で、長さが70センチメートル以内
重さ・・・ケースと本体合わせて10kg以内
※JR線内にペット類をお持ち込みになる場合には、手回り品料金(290円)が必要となります。JR線への直通電車をご利用のお客様は、JR線のお降りになる駅で料金をお支払いください。
参考資料:相模鉄道 手回り品のご案内
東京メトロ・バス
愛玩用小動物(ペット)の持ち込みについては、他のお客様に不快感を与えないよう完全な容器に収容されている(頭や手足が出ていない)ものなら可能
ポイント
大きさ・・・縦・横・高さの合計が100cm以内
重さ・・・10kg以内のもの
※ペットカートについては、大きさが手回り品の条件を満たしていないのでご遠慮願います。
※ペット用スリングはふた付きのものでも、ご遠慮願います。
※ご乗車中は容器を開けないようお願いします。
(動物が苦手な方、アレルギーをお持ちの方もいらっしゃいますので、ご理解願います。)
参考資料:東京都交通局 お手回り品について
京阪電車(有料の私鉄)
小型犬、猫、ハトなどの小動物(猛獣およびヘビの類を除く)
ただし、次のことをお守りください。
ポイント
大きさ・・・70cm以内、縦・横・高さの合計が90cm程度の容器に入れること
重さ・・・容器に入れて10kg以内であること
料金・・・1個につき手回り品料金280円(ただし、2個までに限ります。)
※他のお客さまに危害を及ぼし、又は迷惑をかけないものであること
参考資料:京阪電車 手回り品・入場券について
このように、一部の会社では料金が発生したり、ルールが違っていますので、事前にホームページで確認をするかお問い合わせください。
飛行機
では、飛行機の場合をご紹介しましょう。
今回は、日本の大手航空会社であるJAL(日本航空)とANA(全日空)を例にご紹介します。LCCなどをご利用の方はまたルールが違ってくる可能性が高いので、座席を予約する段階でお問い合わせすることを忘れずにお願いいたします。
今回は国内線をご紹介します。国際線をご利用の場合は到着の国のルールもありますので、詳しくは各社にお問い合わせください。
そして当り前ですが、飛行機では人間と動物が別行動になりますので、事前の健康チェックは念入りに済ませ、もしもペットに少しでも不安がある場合は移動方法を変える、もしくは搭乗を延期するなどペットの立場に立った行動をお願いいたします。
JAL(日本航空)
お預かりできるペットの種類
犬、猫、小鳥、うさぎ、ハムスターなどの小動物
フレンチ・ブルドッグ、ブルドッグはお預かりできません。
金魚、カメ、昆虫などはほかのお客さまのご迷惑とならないよう条件を満たせば機内にお持ち込みいただけます。
ポイント
重さ・・・お一人様につき、ペットと他の受託手荷物を含め、合計100kgまで。
料金・・・ペットクレート1個1区間あたり3,000円~6,000円
原則として犬・猫・うさぎ・ハムスターなどはペットクレート1個につき1匹(羽)ずつ、小鳥などは1個につき1種類2羽程度までのお預かりとなります。
ペットクレート(容器)の貸出・・・Mサイズ:フェレット、大型のうさぎ(幅32cm×高さ32cm×奥行39cmで本体重量7.4㎏迄、事前予約は不要)
※出発予定時刻の40分前までにお預けください。
※条件の詳細はJAL国内線ご予約・ご購入・ご案内(電話)までお問い合わせださい。
参考資料:日本航空 ペットをお連れの方
ANA(全日空)
登録可能なペットの種類は、「犬、猫、小鳥、うさぎ、ハムスター」となります。それ以外のペットをお預けになる場合は、国内線予約・案内センターまでお問い合わせください。
ポイント
料金・・・国内ペット料金 6,000円(* 一部路線は4,000円)
※お客様のペットをお預かりした後は、ペットの食事をとることができませんので、あらかじめお客様自身でお済ませください。
※ 貨物室の大きさには限りがあり、手荷物などの収容状況によって、ペットをお預かりできない場合もございます。 その際はご利用便の変更をお願いすることがありますので、ご理解いただきますようお願いいたします。
※ 大型犬などの場合、ペットケージの大きさにより航空機にお乗せできない場合もございますので、事前にお問い合わせください。
※ANAウェブサイトから予約もできますので、詳しくはANAの担当にお問い合わせください。
最後に
チンチラだけでなくほかの小動物でも長距離移動は大変です。そして人間も緊張しますし、気疲れもするでしょう。
チンチラだけでなく、飼い主本人の健康状態も加味したうえで、無理のない移動を宜しくお願いいたします。
それでは今回はこれで終わります。最後までお読みいただきありがとうございました。