飼育法

チンチラのケージでの事故原因は?危険なレイアウトの例も調査!

最近YouTubeやTwitterなどでチンチラを飼育している人が増えてきましたが、その中でも、一番悲しいニュースが『事故』等のチンチラさんが怪我をしてしまった、最悪虹の橋を渡ってしまったという内容ですよね。
チンチラは見た目はもふもふで毛だらけですが、意外と中身は小さく、「こんな隙間を通り抜けちゃうの!?」と飼い主もびっくりすることが多いです。

実際私が・・・


とツイートしたところ、見ての通りたくさんのハート(いいね)を頂きました。
それだけ皆さんが気を付けて飼育しているということですね。

そこで今回は
チンチラのケージでの危険なレイアウトとは!?という内容になります。
正しいレイアウトを示すことはあっても、あえて危険なレイアウトをお伝えすることってあまりないと思うので、【怪我のリスクを減らそう】を目標に見て行きたいと思います。

我が家のレイアウト

まずは我が家のチンチラハウスのレイアウトになります。

※8/13 うちの子のナイスミドル化に伴い、レイアウトを大幅に変更しました。

まず、うちの子はペットシーツを食べてしまう上に、牧草を下に敷き詰めてしまうとその上でおしっこをしないという癖のある子になります。そのため、金属(スチール製)のスノコはそのまま、その代わり、足が休まるような冷感の金属板を回し車の手前(ピンクのやつ)に置いています。
この上で夏場は横になって気持ちよさそうに寝ています。
また、チンチラの黄色い陶器の壺の横にあるオレンジの大きなお皿ですが(ミ●ドので分厚く重たいものです)、こちらは通称『チンチラ丼』と呼んでおり、この中で丸くなって寝たり、エサを選別するのに使っています。

こんな感じです。

このピンクの板とチンチラ丼の中で足をメッシュから離して休ませているという感じですね。

また、上のコーナーにてよく寝るのですが、そこに行く道筋として、黄色のチンチラのお部屋(チラ壷)に乗る⇒一つ上の段に乗る⇒さらに一つ上の段に乗る⇒左のステージへずれていく、というルートで登っていきます。このルートを作るにあたって、うちの子はちょっとどんくさいタイプなので、ステップを多めに用意しました。
よろけたり落ちそうになっても回し車の天井部分があったり、一つ一つの間隔が開きすぎていないような工夫を凝らし、落ちる隙間を減らしてはあります。また、このレイアウトも期間を長くとって確定しました。(1週間程度は様子を見て高さを調整しまくって決めました。)

また、写真向かって左手前には番かじり木のステップ⇒ステージ1枚目を角に設置(ここでも昼寝する)⇒90度に次のステージを設置⇒一番上のステージに行くというルートで登っていきます。

このレイアウトでおすすめする部分は、

ポイント

  • ステージとステージの感覚が狭くしておりよほどのことでないと踏み外さない
  • 上下運動を楽しんでもらえる事
  • ステージをかじり木代わりとして使えるので歯の健康維持につながる事
  • 足の休憩場所や見晴台のような場所をたくさん設けていられる事

です。

現在このレイアウトにして1週間様子を見ていますが、今のところ落ちたり怪我をした何かに挟まる等の怪我をしたことはありません。7歳の中年になっても踏み外しにくいレイアウトにチェンジできたかなと考えています。
また、ごてごてとした小屋を高い位置に設置せず、どこかに挟まってしまう事故を無くす工夫はしました。また、ステージ同士を近づけつつも、きっちりと縦に重ならないように工夫しています。これにより、頭がぶつかりにくいのです。

基本的には、その子その子で運動神経がかなり異なりますので、可動域や体の大きさに合わせてレイアウトを決定するのが良いでしょう。

また、高齢になったチンチラのために行うべきことをこちらにまとめました。

関連記事
チンチラが高齢になったときの注意点は?ストレスフリーの家を目指そう

続きを見る

是非参考にしてみてくださいね。

間違った小屋のレイアウトでよくある事故例

ではここで、本題の、間違ったレイアウトやケージの購入である事故などを紹介していきたいと思います。

その1:ケージが低すぎて天井に頭をぶつける

まずよくあるのが、ウサギと似ているということでウサギ用のケージを購入してしまったり、見た目が小さいからといって、「こんなもんでいいだろう」と妥協して背の低いケージを購入してしまうという例です。
チンチラは縦の動き(ジャンプとか飛び移るとか)が多く、そういう動きが出来ないとストレスに感じてしまいます。
大ジャンプする子だと、1mも飛ぶなんていう例もあります。(うちの子はそんなにとんだ事はありません・・・)

それを知らずに低いケージを購入して飼育してしまい、天井に頭をぶつける⇒脳震盪というパターンがあります。
脳震盪を起こすと、そのまま帰らぬ人に・・・というのがよくあるんです。気を付けましょう。

ココに注意

ただし、小さい子やお迎えしたばかりの子だと、環境になれていないため、緊張やストレスで落下することもあります。落下しても脳震盪になります。背の高いケージを購入しても、最初はステップなどを作らずに上に行けないようにするなどの工夫をするとより怪我のリスクは下がります。

関連記事
チンチラに多い病気の種類とは?【かかりやすいものを徹底調査】

続きを見る

その2:床の大きさの違う足のあるマット(すのこ)を購入してしまう

続いてよく見るのが、スノコマットなどのマットでのミス。

こういう商品ですね。
※こちらももちろん正しく使えば大丈夫です!!

金属のメッシュだと、チンチラも足が疲れるだろうから、掃除しにくいだろうから、とすのこを用意して設置する飼い主さんは多いのですが・・・床の大きさと合っていないすのこマットを敷いてしまうのはNG!!
我が家で使っているような段差のないシートタイプならまだマシですが、多少段差のあるマットでサイズがちぐはぐだと、その隙間に足を挟んでしまったり、つまずいて転んでしまうリスクが高くなってしまいます。

その3:小屋の下が断崖絶壁

続いてこちらもよく見ますが、木の小屋(鳥小屋のようなやつ)を購入して、外からビスで固定しているのですが、その位置が高い事があります。
小屋が高いだけで安全に下りられるルートがあれば問題ないのですが、小屋の位置が高いうえに、一歩踏み出すところにステップがない状態にしている人もいます。
起きたばっかりの寝ぼけたチンチラは落下します。

というよりこれでは鳥小屋です。

また、小屋の出口とステージの間に空間がある謎のレイアウトしている人もいますが、結局寝ぼけていれば飛べずに小屋とステップの隙間から落ちます。なので。2階に小屋を置きたいときは、必ず出てくる第一歩目に安定するようなしっかりとしたステージを出口にくっつく形で設置し、そこから無理なく降りれるように階段状にしたり、かじり棒を階段のように配置するのが良いでしょう。

こういうやつですね。これを階段替わりに数本置いてあげて隙間を埋めるだけでも事故は減ります。

また、小屋を1階に置くときも注意が必要です。床と小屋の間に隙間があると、足や手を挟んでちぎれてしまいますので、密着させましょう。

その4:二階建てにするときは金網を使わない

また、大きなケージを購入し、アクティブにしようとしている方によくあるのですが、二階建ての部屋を作るパターンもあります。二階建て自体は安全であれば上下運動も増えますし、チンチラとしても遊ぶと楽しい部屋になるので私は悪いとは思わないのですが・・・

2階の床をケージの底板と同じような金網で作っている人を見かけますが、これも危険!!
ケージで『カワイ コンフォート80』というものには、そのパーツが付属されていますが、これは使わない方が良いでしょう。

※ケージ自体がすべて悪いと言っているわけではないので、そこは気を付けてください!

実は私の知り合いで自分でコンフォート80に似せた2階建てを作ったのですが、大事には至らなかったものの、足と耳の一部を挟んでしまったという事故が発生しました。その時普段鳴かないチンチラが「ぎゃ!!」と悲鳴をあげたらしく・・・とてもかわいそうでした。
また、挟まってしまう部分は手足だけでなく、かじろうとして前歯が挟まってそのまま宙づりになって死んでしまったというケースもあるのです(実際数回そのような事故を聞いています)。もしもこの金網を使うのならすのこを敷くなど工夫が必要です。

なので、2階を作るなら、木のステージ(ステップ)などで作ることもできます。安全に活用してみてください。

できるだけこういうものを活用しましょう!!

その5:ケージの網のピッチが大きすぎる


最後にご紹介するのは、そもそもケージの網のピッチのサイズがあっていない!ということ。
チンチラは大きいケージが必要だから、と犬用や猫用のケージを用意する方がいらっしゃいますが、その網目ではすり抜けていきます・・・。
私の経験上、大体40㎜(4㎝)四方くらいでチンチラは簡単に脱走します。なんなら脱走されました(涙)
また、それより少し小さいくらいの網のピッチだと、頭が抜けなくなって大パニック!ショックで毛が抜けまくるわ声がかれるほど叫ぶわ、と大騒ぎになってしまった家がありました。それは可哀そうです。

また、まだ子供のチンチラをお迎えした方は、え、どうしてその隙間に!?という事故が非常に多いです。本当にゴールデンハムスターが脱走しないようにする工夫と大して変わらないくらいの注意をしないと本当に脱走します。

私は電子ピアノの下の隙間に入られて、そこからなんと10時間も出てこなかったことがあります。その時は無事でしたが、ケージのピッチがあっていないと、外で事故に遭ってしまいますので、気を付けましょう!!

関連記事
チンチラ飼育の初期費用・維持費は具体的にいくら?【気になる】

続きを見る

関連記事
【体験談】チンチラのおすすめの餌・おやつ11選【健康と長生きの工夫】

続きを見る

おすすめのページ

私がおすすめするチンチラのケージのレイアウトが掲載されているページはこちら。

SBSPET.com ケージアイデア

様々な飼い主さんの工夫が書いてありますし、写真付きでわかりやすいので、このページに明記されている事と見比べて、良いところは取り入れてレイアウトを考えましょう!!

最後に

いかがだったでしょうか。
危険なレイアウトは命に関わる大事故の原因になります。こちらの記事を読んで、最初からそのリスクを取り除くために工夫をしてあげることが出来れば幸いです。

またおすすめのケージをまとめたページを作成しました。良ければご覧ください。

関連記事
チンチラのケージのおすすめランキング【詳しいレビュー付】

続きを見る

また、万が一怪我をしてしまったときのために、病院リストを作成しました。こちらをご覧ください。

関連記事
【2021年最新版】チンチラの動物病院完全ガイドマップ【口コミ・レビュー付】

続きを見る

それでは今回はこれで終わります。
最後までお読みいただきありがとうございました。

PVアクセスランキング にほんブログ村
チンチラブログランキングに参加しています。応援宜しくお願い致します。


ランキングに参加しています。クリックで応援よろしくお願いします(^^♪

-飼育法

© 2024  よっこいぶろぐ。