豆知識

チンチラの視力・聴力・嗅覚はどのくらい?気を付けるべきことは?

チンチラと生活を共にしていると、気になることが多々出てくると思います。
その中でも意外と気になりつつも知らないという飼い主さんが多い内容が、

五感についてです。

もっと具体的な疑問点としては、

『チンチラってどのくらい見えているの?』
『チンチラって音に敏感だけどどうして?』
『ニオイって判別できているの?』

というようなものだと思います。私も最初全然知りませんでした。

でも、おまわりの訓練や目の前に大好きなおやつがあると近寄ってくるし、ちょっとした音(お皿のこすれる音や足音)でも反応がある・・・
むしろ敏感な子もいるくらいですよね。

というわけで今回は、
『チンチラの視力・聴力・嗅覚はどのくらい?気を付けるべきことは?』という内容で、
実際のチンチラの五感に関する能力をお伝えしていきたいと思います。

これを知っていると、チンチラに無理をさせずに遊んだり、行動の意味を知る事にもつながりますので、是非学んでいきましょう!!

視力・視覚

まずは、視力です。
チンチラの目の位置をまじまじと見たことがありますか?

こんな感じですが、人間と違い、目が鼻を挟んで大きく外側についているのがわかりますでしょうか?
これはウサギなどの草食動物にありがちなのですが、彼らは捕食される側ですので、いち早く敵の動きや気配に気づく必要がありますよね。
視野を広く持つ必要があるのです。

そんなチンチラですが、見えている視野はほぼ360度カバーできているといわれています。
すごいですね!

ただし、チンチラにも弱点が。
それは次の3つです。

  • 目の前はあまり見えない
  • 背中は視野から外れている
  • 視力があまりよくない(広く浅く見ているイメージ)

まず、『目の前があまり見えない』に関してですが、目の前があまり見えないというよりも、目の少し上にあるものに鈍い印象があります。
よくおまわりの訓練をしているチンチラが餌についてこない!という相談を受けるのですが、それは餌が見えていないだけの可能性もありますので、餌を見せる場所をずらしてあげた方がいいかもしれません。

次に背中に関してですが、背中周辺に気配を感じることはできるのですが、完全な背中(耳の後ろあたりや、背骨の一番盛り上がっているところ)は目で追う事ができないようです。
急に後ろからつかんだり、背中を撫でてしまうと、チンチラは「ドキッ」「ビクッ」とした反応をします。そして、それがストレスになってしまったり、逃げてしまう事もよくあります。私も最初のころはそれに気づかず失敗しました。

最後に視力の問題に関してですが、似たような動物としてウサギの例を挙げていきたいと思います。

視力は0.1~0.05
近視
視野はほぼ360度
光を感じる能力が人間の8倍
風景は平面で見ている
口元付近と頭の後ろは死角
色はあまり認識できていない

引用:うさ男のドタバタ飼育日記

チンチラもこれとあまり変わらないと考えていくと接しやすくなります。
実際に視力はウサギくらいしか無いようです。たまたま筆者が視力が0.1くらいしかないのでイメージが付きやすいのですが、視力が良いかたのためにイメージを言うと、パソコンと自分の目の距離が3~40㎝離れていると、ワードの文字の10ptくらいがぼやけてあまり見えないくらいの感覚でしょうか。

風景を平面で見ている、というものに関してですが、ウサギもチンチラも視野が広い代わりに、両目の視野が重なるところが少ないです。人間は目が前についていますので、大体視野の半分はかぶっていて、遠近感を具体的に感じることができますが、チンチラは視野があまりかぶらないため奥行がうまくとらえにくいという特徴があります。

例えば人間でも目の病気になって眼帯を付けた時に、階段の上り下りをすると、距離感がつかめず怖い思いをしたという経験を持っていますよね。それが後ろまでまんべんなく見えている感じ、を想像するとわかりやすいかと思います。
そのため、チンチラのケージのレイアウトには気をつけないといけません。足を踏み外す事がたまにあるのは視力の悪さと平面でしか見られないという部分が関係している可能性も高いです。

チンチラのケージのレイアウトについてはこちらをご覧ください。

また、光を感じる能力についてですが、こちらもウサギと似ているようで、
実はチンチラは人間よりも網膜がとても敏感だと言われています。
チンチラは夜行性ですから、普段生活するときには暗いところが主流の動物。そのため少しの光でもものを見ることができるように進化したのです。
実際、暗いところでは網膜が大きく開いています。少しの光でも活発に行動できます。夜ケージの中でアクティブに動けるのはこういった理由があるからなんですね。

聴力・聴覚

続いて聴力です。顔に対して大きな耳を持っており、ラットなどの耳に比べてはるかに大きく、場合によってはウサギ程度のサイズの耳を持つ子もいます。
うちの子は耳が大きめです。個体差はありますが、チンチラの可愛さを引き立てる可愛い部位であるのは確かですよね。

耳はとても器用で左右バラバラに動かす事ができます。

チンチラは目があまり見えていない分、聴覚・聴力はとても優れています。
大体人間がキャッチできるヘルツ数の倍のヘルツをチンチラの耳は察知することができると言われており、特に高いヘルツ数をキャッチするのが得意です。
モスキート音などもチンチラはばっちり聞こえていそうですね。

また、遠くの音や細かい音だけでなく、その質を聞き分けることにも優れており、苦手な音が少しでもすると逃げたり隠れたりする賢さを持ち合わせています。

そのため、チンチラを飼育している部屋では大きな音楽をかけたり、食器をカチャカチャ言わせたり、車やバイクの音があまり聞こえない環境を用意してあげるといいです。
よく年度末に道路や水道管などの工事などをしますが、そういった工事は夜間に行いますので、このような音にも注意してあげる必要があります。

チンチラの苦手な音に関しての記事はこちらもご覧ください。

また、チンチラの耳には、音を聞く以外の大事な要素があります。

それは『体温調節機能』です。

チンチラは全身が毛におおわれており、汗をかくという機能がありません。
そのため暑いと感じたら、耳から放熱します。熱中症などになりかけていたり、温度が適切でないときは、耳の色がピンク色に近くなります。

温度管理についてはこちらの記事もぜひ参考にしてみてください。

チンチラを夏飼育するときに危険な理由はこのような仕組みがあったからなのですね。私も気を付けようと思います。

嗅覚

続いて嗅覚です。
目が悪いチンチラは、目の前にあるものが食べられるのか危険ではないのか、目の前の動物が大丈夫なのか
そういった確認作業を最終的には嗅覚に頼って判断しています。

つまり、目が悪い代わりに嗅覚はかなり発達し優れていると言えます。

ニオイで瞬時に置かれている状況や周りを判断する能力があるとも言われています。

例えば一度食べなかったおやつを目の前に差し出すと、ニオイをかいだだけで口にも入れずプイっとそっぽを向くことがありますよね?
それは『前にこれを食べた・嗅いだけどおいしくなかった、気に入らなかった』という情報を瞬時に思い出しているのです。

さらに、チンチラの鼻の中には『副鼻器』というものが備わっており、これがフェロモンをキャッチしたり、縄張りなどを把握したり、危険をいち早く察知することができるそうです。
そのため目が見えないチンチラも鼻さえ利いていれば、ある程度なら通常通り生活できてしまうようです。(猫や犬もそうして補っている子もいますのでイメージが付きやすいと思います)

ちなみにチンチラにとって大事な行動に砂浴びがありますが、
チンチラの鼻には弁がついており、鼻の孔を開いたり閉じたりすることができます。
この弁を閉じることによって、鼻の中に砂が入ることを防いでいるのです。一度砂浴びの時によく見てみてください。鼻がピクピクしてかわいいですよ(笑)

番外編:ひげ

最後にひげについての役割をお伝えしようと思います。
チンチラをよく見ると、鼻と口の周りにとても太くて長い、しっかりとしたひげが生えそろっています。
このひげは猫のひげのように、大きさを判断したり、距離感を把握するのに役立っています。

平面でしか見られないチンチラですから、ひげの役割はかなり大事です。

例えば、この隙間に入れるかな、このおもちゃと自分の距離感はどうかな、という時にひげが大活躍します。
新しいおもちゃや隠れ家を用意すると、ひげを前向きにして、大きさを測るような動作をしますので、この時に役立っているんだなと感じます。

さらに、顔の前に危険が迫るとひげでガードすることもあります。

そのため、定期的にひげの手入れをする様子(クシクシしたり)が見られます。

ひげは敏感なためあまり触らないであげましょう。
ひげがあまりにも折れたり切れたりするようでしたら、栄養が足りていないシグナルのこともありますので、気になる方は病院に行きましょう。

最後に

チンチラの感じている世界が少しでもわかりましたでしょうか?
これを知っていると、チンチラにとってストレスのない楽しい生活を送らせてあげることもできるようになりますので、是非覚えておきましょう。

今回参考文献として使った書物はこちら。
『チンチラ飼育バイブル』になります。

こちら2020年8月に発売されたばかりの最新の飼育本になりますので、良ければ参考にしてみてくださいね。

それでは最後までお読みいただきありがとうございました。

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