チンチラをこれから飼育する人にとって、どんな動物かということや、生態系はかなり重要な検討理由になると思うのですが、
もう一つ
「チンチラの賢さ」について知りたいという人も多くいらっしゃいます。
最近ではテレビでかわいい映像が放送されたり、YouTubeで芸をするチンチラなどを見る機会も増えました。
それを見て、チンチラって賢いのかも、飼い甲斐があるのでは?と思われた方も多いのではないでしょうか。
チンチラってどのくらい賢いの?と質問されることがあります。飼育方法や性格、相性次第ではありますが、
・名前に反応してくれる(来てくれる)
・芸(おまわりや輪をくぐる、お手やハイタッチ)をする
・トイレを覚えてくれる子もいるこのような子もいます。
さらに詳しくブログで説明します。— ✨おじょうさま(インスタ開始!)✨ (@Ojy0_) October 22, 2020
実際このツイートの通りなのですが、本当はどこまで賢いのか、どのあたりまでできるのか、とても気になりませんか?
そこで今回は、
『チンチラは知能が高く賢いと言われるのはなぜ?実態を調査!』と題しまして、
私が飼育していた体験談や知り合いやフォロワーさんの体験談、飼育本などの資料を基に、どのくらい賢いのか、
またその賢さの秘密について解説していきたいと思います。
チンチラができる可能性のある行動
ではまず、チンチラが実際にできる可能性のある行動をご紹介します。
ここで「可能性」と濁した理由としては、できる子とできない子がいるからです。
犬でも猫でもほかの動物でもそうですが、その子の性格や理解度には差がありますので、全員ができるとは言えません。
ただ、性格や相性、トレーニング次第ではできる可能性があるので、このように記載しています。
名前を呼ぶと反応がある(来てくれる)
まずこちら。難易度は低めです。
「○○ちゃん」などと名前を呼ぶと耳や顔をこちらに向ける、もしくはこちらにやってきてくれる、というものです。
チンチラは気まぐれな性格の子も多いので、気付いているのに来てくれない子もいますし、機嫌によっては知らんぷりを決め込むこともあります。
しかし、お世話をしているときに毎回「○○ちゃん」などと優しく聞こえやすいトーンと速さで声掛けしていれば、自然と覚えてくれます。
来てくれなくても反応があるだけでもうれしいですよね。
また、名前を呼んできてくれたら少しだけおやつをあげるなどをして覚えてもらったというケースも散見されました。
ちなみにうちの場合は、名前を飛びながら手のひらで膝を叩く(大きく音は出さない)を繰り返し、膝の上に乗ったら小さな乾燥野菜などをあげる、を繰り返していました。そのうち膝をたたくだけでも名前を呼ぶだけでも来てくれるようになりました。
これは、名前を呼ばれた、膝を叩いているという行動=良い事が待っているという風に習慣づけたからだと思われます。
ちなみに、うちの子が家族になってから2週間以内にはスタートして覚えてもらった習慣でした。
それからほぼ7年経過した現在では膝に到着したあとなぜかこのように落ち着くようになりました(笑)
今ではおやつがなくてもやってきてくれますが、おやつをあげなくてもなでなで(カイカイ)などをしてあげたりと、お礼のような行動を忘れないようにしています。
そうじゃないと、「せっかく来てやったのに何もなしか」とがっかりされ、来てくれなくなる可能性もあるからです。
芸をしてくれる
これはかなり差が出ますが、今までフォロワーさんや動画、わが子ができる芸でみたことがあるものをご紹介すると、
- おまわり(うちの子、その他フォロワーさん、ちーちゃんねるのぷーちゃんなど)
ちーちゃんねるさんの紹介ページはこちらをご覧ください。(実際に飼い主であるちーちゃんさんにもページの内容を見てもらって記事を書いていることを知っていただいておりますのでご安心ください。) 続きを見る
【人気チンチラYouTubeチャンネル】ちーちゃんねるのご紹介!
- 輪くぐり(ちーちゃんねるのぷーちゃんなど)
- お手・ハイタッチ(YouTubeの動画など)
- V(ブイ)(独自に教え込みました)
- 派生しておまわりとVの連続技
このようなものなら覚える子もいるようです。
トイレを覚えてくれる子もいる
続いてトイレを覚えてくれる子です。
うちの子もそうですが、トイレはケージの中でしかしない、という風にこだわりを持ってしっかり守ってくれる子もいますし、
逆にその辺でしてしまう子もいます。
うちの場合はケージでトイレが出来た場合は、部屋んぽ中ケージに戻ったとしてもケージのカギを閉めない、を徹底したら勝手に戻ってトイレをしてくれるようになりました。
他にも、ケージでトイレが出来たら小さく切ったおやつをあげて習慣化させた人もいます。
トイレトレーニングなどの詳しい内容はこちらをご覧ください。 続きを見る
【気になる】チンチラはトイレのしつけが出来る?部屋んぽ中はどうする?
根気強く教えて、何年もかかってできた子もいます。スピードに差はあれど覚えてくれる可能性自体はあると考えましょう。ただ、トイレというのは基本おしっこのことで、うんちに関してはしつけは無理です。
どうしてチンチラはこんなに賢いの?
では、どうしてチンチラはこのように知能が発達しているのでしょうか。
野生のチンチラは、山の上で小さな群れを作り、外敵から狙われないように岩場の影などでひっそりと暮らしています。
その生活で必須なのが、家族を大切に思い、守る気持ち。そして、コミュニケーションを取りながら助け合って生きていくという知恵でした。
野生のチンチラにはリーダーというものは存在せず、見張りや警備などの役割を分担して群れを守っていたそうです。
そのため、性格がとがっていたり、輪を乱すチンチラは群れから追い出されるというケースもあったらしく・・・本当に助け合い第一で生活していたことがわかります。
また、同じ地域に住んでいた小さな動物たち(モルモットなど別の小動物など)とも餌を分け合ったりして生活を共にしていたという例もありました。
愛にあふれ、優しく、そして賢くないと生き抜けなかったため、自然と知恵を付けたり物事を覚えていったのかもしれません。
ですから、チンチラは大きな声であまり鳴きません。鳴かなくとも相手の仕草や様子を感じ取り、様子を見てくれることもあります。 続きを見る
チンチラが大声を出すときは命の危険やかなりの恐怖の時だけになります。
もしも鳴き声について気になる方はこちらをご覧ください。
チンチラの鳴き声の意味を詳しく解説!【目指せストレスフリー】
このような声をあげていたらよほどのことなんだ、と危機感を持ちましょう。理由をすぐに探すべきでしょう。
そんなチンチラですから、人間とのコミュニケーションを取る力も持ち合わせていますし、人間を飼い主と思わずに家族や仲間と思って接しています。
芸を覚えたり、呼んだら来てくれるというのは主従関係ではなく、あくまで遊びやコミュニケーションの一環として覚えているものなのです。
チンチラの立場に立って考えてみると、教えて褒められると嬉しい、楽しい、もっとすればもっと喜んでもらえてご褒美がもらえる!と思っているようです。ですからその気持ちを育てつつ信頼関係を作っていけば、前向きにいろんなことを覚えてくれるのです。
覚えて褒められた時の彼らの顔はきらきらと輝いているよう。見ているこちらも「よく頑張ったね!」とほめちぎりたくなります(笑)
これが、チンチラの知能と芸や何かを覚えてくれたり、豊かな愛情を返してくれる理由なのだと考えられています。
参考資料はこちら、『チンチラ、飼いはじめました!』です。
こちらに今回の見解が記載されていますので、気になる方は読んでみてください。漫画、イラスト、写真などがふんだんに使われていて、子供でも読みやすかったと話題の書籍です。
番外編:チンチラが賢い!と思った体験談
最後に私の経験談をご紹介しましょう。
あるとき私が熱を出してしまい、体調が悪い時になんとかお世話をしていた日がありました。
正直私はくらくらしており、でも餌だけは何とかあげないと、という使命感のもと、必死でお世話をしていました。
いつもなら部屋んぽでたくさん「遊ぼう!」と元気いっぱいに駆け寄ってくれるのですが・・・その日はじっと見つめ続け、大人しくケージに戻ってくれたのです。
しかも、7年も飼育していると、数日は体調が悪い日が出てくると思うのですが、毎回このような対応をしてくれるのです。
この行動を見て、チンチラは周りをしっかりと見て対応してくれる子なんだと感心しましたし、私がチンチラに対する信頼度合を高めたエピソードでした。
最後に
チンチラがどうして賢くて周りを見ているのか、ヒントになったこともあったかと思います。
もちろんここに書いてあることだけがチンチラが賢いという理由ではないと思います。しかし、これも大きな理由のひとつだと考えられると思いますし、飼育本などにもそのヒントが描かれていました。
しかし、賢いがゆえに一度嫌がる行動をとってしまうと心を閉ざしてしまう事も考えられます。
無理なくチンチラが楽しめる方法で絆を深めていきたいですね。