病気

チンチラのうんちが小さい・少ない!すぐに病院に行くべき理由とは?

チンチラにとって健康のバイブルと言えるものは、
食べる量とうんちの大きさと言えます。

特に捕食される生き物として今まで生活してきたチンチラは、弱みを見せる=死につながる(弱っていると食べられやすい、狙われやすい)ので、やせ我慢をする性質にあります。

しかし、食べる量が少なくなると、うんちが少なくなったり小さくなったりしますし、それは目に見えてわかります。
食べる量が少なくなったなら食べさせればいい!・・・と簡単に済ませられればいいのですが、なかなかうまくいかないことも多いですよね。

しかも、うんちが小さい・少ない=食べていないというのがすべてではないのです。
食べていてもうんちが小さくなることもありますし、生活習慣から見直さなければいけないこともあるのです。

というわけで今回は、
『チンチラのうんちが小さい・少ない!すぐに病院に行くべき理由とは?』という内容で、食べないだけが原因じゃない、ほかにも重大な理由が隠されているかもしれないから気を付けて!と危険を呼び掛ける記事をご紹介したいと思います。

理由1:食べたい気持ちとは裏腹に食べられていない

まず、うんちが小さい・少ないという事は、単純にご飯を食べられていない可能性をまず考えましょう。
いつものペレットや牧草の減りはどうでしょうか?
これがかなり少ないとなると、何らかのトラブルでご飯を食べられていないことになります。
ご飯が食べられない理由として多いものは
歯のトラブル(不正咬合)や好き嫌い、ストレス、飽き、何かの病気などが考えられます。
詳しい解説はこちらをご覧ください。

不正咬合についてはこちらもご覧ください。

対処法

  • 歯のトラブルなら歯のカットが必要
  • 好き嫌いや餌に飽きてしまった場合は餌をチェンジ
  • ストレスや発情期などは場合によって様子を見ながら強制的に餌を与える
    環境を変える努力が必須
    (獣医と相談の上で行ってください)
  • それ以外の風邪や病気は獣医からお薬をもらい処方させたり、点滴治療が必要

このような対処をして、調子が戻ってきたらご飯を食べられるようになり、するするとうんちが出るようになります。

理由2:おやつの与えすぎ

続いての理由は意外かもしれませんが、おやつの与えすぎによるものです。
おやつ(トリーツ)を与えすぎることは肥満の原因や虫歯の原因にもなりますし、主食である牧草を食べなくなってしまうことにもなります。

また、チンチラはデンプンと糖類と脂質の消化が苦手になりますので、うまく消化できずに腸内環境を乱してしまうことがあります。
気付けばお腹の中に餌が溜まってしまい、チンチラが苦しむ原因になることも・・・。

そのため、コミュニケーションの一環としてご褒美に与えるおやつは良いと思いますが、与えすぎはどの方向に転がっても良い結果をもたらしませんから、改善する必要があります。

対処法

  • おやつの量を減らして繊維質たっぷりの牧草を与える事
  • (獣医に確認の上OKなら)一時的に数粒のレーズンを与えて便を促す
  • (獣医に確認の上)一時的にアルファルファなど栄養のある繊維質を与える

このように対処して解決する場合もありますので、頭の隅に入れておきましょう。

理由3:飲み水不足

続いての理由は「飲料水不足」です。
水くらい勝手に飲んでよ!と思うのですが、人間のように適度な水を考えて飲める子ばかりではありません。
また、知らない間に飲み水の容器が壊れていたりひっくり返っていて日中お水が不足してしまったなどトラブルも考えられます。

また、水を飲むのが苦手な子もいます。人間でもよく水分を取る人と苦手な人がいるように、チンチラにも個体差があります。
しかし日本のように高温多湿な環境にはチンチラの体は適していませんから、きちんと水分が取れない子だと、便秘がちになってしまう事もよくあるのです。

対処法

容器に原因があるのなら、すぐにチェンジ
(置き型でこぼすならボトル式をおすすめします)

飲むのが下手な子は強制給餌のようにシリンジやスポイトであげる

強制給餌のやり方はこちらにありますので、参考になればと思います。

おすすめの給水ボトル

ちなみに我が家で使っている給水ボトルはこちらになります。

マルカンの『ウォーターボトル フラット 350ml』になります。
こちら7年飼育していてまだ2つ目です(1個目も壊れてはいませんでしたが汚れたので交換しました)。
あまり液だれもなく、ケージの外からつける式ですし、たっぷり入ります。
さらに半円のような形をしているのでケージに沿う形で設置出来て便利ですよ。良ければ参考にしてみてください。

理由4:自分の毛を食べすぎている

本当にまれな理由なのですが、自分の毛を毛づくろいの時にたくさん食べてしまい、毛球がお腹にたまって苦しくなったパターンもあります。
この場合はレントゲンなどを獣医のもとで撮影して原因が分かった場合で仮定しますと、

対処法

  • (獣医監修のもと)毛玉除去剤を飲ませる
  • 腸閉そくになっている場合はさらなる治療、投薬

とこのあたりが対処法になります。
ただし、これはゼロではありませんがかなりまれなケースだと思っておいてください。こういう事もあるんだなと知っておいて損はないと思います。

理由5:異物の摂取

部屋んぽなどで目を離したすきに何か良くないものを食べてしまった可能性もあります。
例えば落ちていたゴミやビニール、小さなブロック、たくさんの紙類など、挙げればきりがないのですが、胃に詰まってしまって食欲が低下したり腹痛を起こすことがあります。
特にチンチラはかじるのがお仕事ですから、このような事故はよく聞きます。

異物を食べてしまうと、もちろん食欲が落ちますから気付きますよね。結果病院に行き、レントゲンを撮ると謎の白い影が映り、ひどいと開腹手術になります。

異物の摂取というと、何かの部品などを食べてしまった!というケースを想像されると思いますが、意外と「塵も積もれば山となる」ということもあります。
例えば長毛のカーペットを少しずつ食べてお腹にため込んでしまったケースもありますし、レシートや紙類を知らない間に少しずつ飼い主が気づかないうちに食べていた、ということもあるのです。

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こうしてだんだんと内容物が溜まり、お腹が常に持たれたり満ぷく状態だと草が食べられなくなり、胃や盲腸にガスが溜まってしまいます。強制給餌をしようにもお腹に入らなくて苦しいので吐き出したり拒否されてしまうのです。

なので、食欲が落ちた場合は、胃の内容物の検査をするために鎮静剤を投与してレントゲンを撮る事も多いので覚えておくといいでしょう。

最後に

もちろんこれだけが理由ではないと思いますが、よく聞く理由をまとめてみました。
ご飯を食べなくなってうんちが出ない、となると、歯も使えていませんから不正咬合の原因にもなります。
ひとつのことがすべての原因として数珠つなぎになりえるのです。

また、食べないとすぐに体重が落ちてしまいます。小動物が食べなくなるとすぐに弱ってしまいますので、

食べなくなった・うんちが小さくなった、出なくなった=すぐに病院

これを心にとどめておいてください。
それが病気ではなく周りの環境が原因だった、好き嫌いのせいだった、としてもそれに気付けて心配することができた、きちんと観察できた、いいお医者さんを見つけることができた、と後々に繋がる事もありますから、ご飯とうんちに関しては少し過敏に対応してみるのも悪くないと思います。

ただし、病院に連れて行くときは、その子のストレスになるようなひどい抱き方や連れて行き方をせず、温度湿度に気を付けながら丁寧に運んであげましょう。

動物病院の選び方のコツはこちらもご覧ください。

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それでは最後までお読みいただきありがとうございました。

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