チンチラはよくペットショップなどで 「病気にかかりにくいんです」「長生きしますよ」 とおすすめされた、というエピソードを聞きます。
私がうちの子をお迎えしたペットショップでは、 「きちんと育てれば、10年も20年も寄り添ってくれる魅力的な動物です」 という説明をされたので、 よし、きちんと責任をもって育てよう!と決意したのですが・・・。
とうとうやってしまいました、6歳の冬。 「不正咬合」です。 でも、今は良いお医者さんにも恵まれ、不正咬合は完治(今も定期健診はしていますが)しました! もりもり食べて、前のように元気になり、太りました。
チンチラさんにとって怖い怖い病気が、 「不正咬合」ですよね。
うちの子もかかってなかなか良いお医者さんに巡り合えず、重症化しましたが、何とか克服! そこでこれから執筆しますが、よっこいぶろぐ。では、不正咬合の体験談などをまとめます!!#チンチラ — ✨おじょうさま(インスタ開始!)✨ (@Ojy0_) July 10, 2020
そこで今回は、【経験談】チンチラの不正咬合の症状や対策を写真付きで解説!と題しまして、 うちの子の体験談を軸に、 どうやったら不正咬合を予防できるのか、どうしてかかってしまったのか、を特集していきたいと思います。
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それでは、さっそく解説していきましょう。
異変の気付き
まず、うちの子がおかしいかも!?と思ったのは、とある日の仕事から帰宅したとき。 いつもなら、餌をきちんと食べているはずのうちの子が、おやつを少しだけ食べて、餌に手を付けていなかったのです!! そして、よく見ると、口もとや首回りに唾液で汚れたあとが。(しかも歯ぎしりもするように) しかも目もめやになどで汚れています。 これは大変!と思ったときに救急病院へ行ったのですが、レントゲンを撮られて、 「うーん、もしかしたら歯が奥に伸びて目やあごを刺激しているのかな~?」 というあいまいな回答でした。 ここから長い治療が始まりました。
治療のスタート
一応救急病院では痛み止めをもらいましたが、それでは解決せず・・・ よだれ、悪化。 こんなことに・・・。 全然ご飯食べない!と思って強制給餌をしようとしますが、昔風邪をひいたときとは違い、口もとをかきむしって食べてくれない。 その結果、手はこのようにドロドロ。 がりがりに痩せてしまいました。 これではまずいと転院を決意し、別の病院へ連れていくことになりました。
転院先で病名が発覚
そしてうちの子はまた病院(2軒目)へ。 そこで、強制給餌用の「ハービーケア」と痛み止めと抗生物質を処方され、
「これは不正咬合ですので、もう少し体重を増やして、麻酔して寝かせてから手術します!」 と言われました。
そこでようやく「不正咬合」だとわかったのです。 私も名前は知っていたのですが、実際目にしてみるとわからなくて気付くのが遅れてしまいました!! 最初の診察からすでに1か月半は経過していました。
ハービーケアを食べていた様子はこちら。
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ハービーケアはよく食べてくれたのですが、もともと大食漢だったためか、給餌が追い付かず、頑張っても体重キープがやっと。 先生も 「うーん、長引かせてもしんどくなるだけだし、手術しましょう!!」 こうして、麻酔についての同意書などを書き、予約をして手術に臨みました。 発覚から3か月経過していました。
手術成功・・・かと思いきや!!
そして、手術を行った結果、大きな尖った歯をカット!! そして麻酔から目がさめ・・・あれ、麻酔の覚めが悪い!! こんな感じでずっとよたよた。 朦朧とする意識の中、痛み止めが効いていたようで、なんとか草を食べる、寝るを繰り返すわが子。 麻酔がこの小さいからだにどれだけ負担なのかわかった瞬間でした。二度と味わいたくない恐怖でした。 そして、麻酔が切れて無事に動きましたが、まさかのまだ食べない!!! これはおかしい・・・と思い、もう一度病院に通いますが、原因不明といわれてしまいました。 そこで私はセカンドオピニオンという事で、3軒目の病院に行くことになるのです。
神の手に遭遇、一瞬で完治
そして、3軒目は家から電車で1時間かかる完全予約制の病院でした。 まず、電話して予約をしようかどうしようか、という時に、院長先生が 「それは大変・・・明日あさイチならすぐに予約が取れます、来てください!」 とすぐにほかの予約を押しのけて予約させてくれました。 そして、病院に連れて行ったところ、 麻酔もせずにパチパチと気になる歯をカット。 どうも、チンチラは口が小さいので、見えにくい奥歯が伸びていたのを数本前の先生が見落としており、しかもその歯が一番伸びていて、 口の横の皮膚が切れて、口全体がただれて口内炎のひどいバージョンになっていました。
先生が口にガーゼを入れると、少しこすっただけで血が付着。 「これで大丈夫、薬はいらないわ、傷がふさがればすぐ食べられます。強制給餌させてみましょう」 その場で強制給餌したところ、普通のペレットをふやかしたものをバクバク食べるわが子!! 私、感動・・・ご飯を食べただけで感動しました。
その後、先生がおっしゃったとおり、2日後には少しずつペレットやチモシーを食べるように。 1週間後には、餌が空っぽになるくらい食欲が戻り、 1か月後の検診では100gも増加していました。 こうしてこの病院が今のかかりつけになり、今でも2か月に1回の検診に行っていますが、 気になる歯があれば少し削る等してもらえていますし、今は完全に元気になりました。 結局、最初に異変に気付いてから完治まで5か月かかりました。
不正咬合にならないようにするべきこと
ではここで、不正咬合になってしまった原因など反省点(予防法)をまとめていきたいと思います。 これを見て、かからないように予防しましょう!!
不正咬合にかかってしまった原因 まず、原因としては大きく4つありました。
理由まとめ
- 子供のころにチモシーが嫌いで食べなかったので、あきらめてアルファルファばっかりあげていた
- 生のバナナが大好物だったのであげすぎて草やペレットを食べなくなっていた
- その他おやつのあげすぎ
- 子供のころからおやつをねだるときにケージをかじるクセがあった
アルファルファしかあげなかった(チモシー嫌いだった)
まず、チモシー嫌いに関してですが、ペットショップではアルファルファを食べていました。その時は子供だったからまだよかったのですが、 大きくなってからチモシーに変えようと努力しましたが、全然食べてくれず、体重が減ってしまいました。
そのころ私は、チモシーの「〇番刈り」の違いや、メーカーによって好き嫌いが出る、という事も知りませんでした。 1社のチモシーをあげてだめならだめ、だと思い込んでいたのです。 このせいでアルファルファの柔らかい茎や葉っぱばかり大好きな子になってしまい、固い茎を食べなかったのです。 私の努力と知識不足でした。
生のバナナをあげまくった
続いて、うちの子は子供のころから生のバナナが大好きでした。 私が一時期朝バナナダイエットなるものをしていた時に、欲しそうに見ていたのであげたところ大ヒット!! 朝に起きてきたらバナナを催促するように。 それが可愛くて私もバナナを結構たくさんあげてしまいました。
熟れたバナナって結構やわらかいので、少々歯が伸びたくらいでも食べられたようで、体重が減るのに気づくのが遅れました。 また、柔らかいバナナしか食べなかったので、歯が伸びるスピードが上がり、より不正咬合を助長してしまいました。
おやつのあげすぎ
こちらも飼い主の責任ですね。 クコの実等のおやつも大好きだったうちの子。甘えてくる様子が可愛すぎておやつをあたえまくってしまい、それだけでお腹いっぱいになってしまいました。 今でもコミュニケーションとしてあげることはありますが、量を加減して、餌の減りが少ない時にはあげない等調整をして、食べ残しがないようにしています。
ケージをかじるクセがあった
こちらについては、うちの子はなんでもかじるクセがあり、おやつが欲しい時や甘えているときはケージを噛む癖がありました。 私はケージを噛んでほしくなくてすぐに甘やかしておやつをあげていたのですが、逆にうちの子はこれで味をしめてしまい、 「ケージをかじる=おやつ・甘えさせてくれる」とインプットされてしまい、 かみ合わせが悪くなってしまいました。
不正咬合のサイン
では、私が見落とした不正咬合のサインをご紹介します。 とにかく反省しかありません・・・。
チモシーの柔らかいところしか食べない
まずは、チモシーの変化です。 チモシーには穂先がついていたり、一部柔らかい細い茎が入っていたりしますよね?それ以外食べないという事をしがちになります。 食べにくさを感じて柔らかいものしか食べなくなると、ここから急激に歯が伸びます。
パッと見チモシーを食べているように見えるし、ただの食べ捨てにも見えるので、本当の初期のころは気づくことが遅れることが多いです。 うちの子はそもそもアルファルファしか食べておらず気付いてあげられませんでした。
チモシーやペレットの減りが少ない
続いてこちら。 チモシーやペレット等、歯を削ってくれるものの減りが悪くなります。餌のお残しが多くなります。 このあたりで気づいて病院に連れていく人も多いですが、すでにこのころには結構伸びて確実に口の中を傷つけています。
口の周りを気にする仕草をする・よだれが出始める
さらに進むと、 口の周りを手でずっとかく仕草をしたり、口がうまくふさがらなくなったりして、よだれが出始めます。 手を介して首回りまでドロドロになることも。 歯ぎしりもゴリゴリという音になり、悪化しました。
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このころになると、流動食しか食べられないようになっています。重症です。すぐに歯をカットしてもらわないと、低栄養状態になり、 腎不全や鼓脹症(お腹にガスがたまってしまう病気)になってしまう可能性がアップします。
現在の様子:最後に
その後、うちのチンチラはどうなったかというと、食べられることだけで幸せ!うれしい!と思うようになったようで、 チモシーを食べるようになりました。 また、口が痛かった時にケージを噛むというクセを忘れた(できなくなったのでクセがなくなった)ことと、 おやつも緩急をつけてコミュニケーションのためだけにあげるようになったことにより、噛み合わせもよくなりました。 7歳になりますが、至って健康です。 この記事を読んで、早急な気付きをしていただき、うちの子のように苦しむチンチラさんが1匹でも少なくなってほしいと切実に祈っています。
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それでは、今回はこれで終わります。 最後までお読みいただきありがとうございました。